日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ACLグループリーグ第5戦 ガンバ大阪と川崎フロンターレがベスト16進出!

2009年04月23日 | soccer

AFCチャンピオンズリーグはグループリーグの後半戦に突入。21日と22日の2日間、各地で第4戦が行われました。ガンバ大阪はインドネシア、名古屋グランパスは豪州とアウェーに乗り込み、鹿島アントラーズと川崎フロンターレはホームで第4戦に臨みました。


グループH 川崎フロンターレVSセントラルコースト
2勝1分け・勝ち点7とH組首位の川崎フロンターレは、強い雨が降りしきる本拠地・等々力でセントラルコーストとの2戦目。川崎にとってはこの試合に勝利して、もう1試合の天津VS浦項の結果次第では決勝トーナメント進出が決まる一戦です。
前半15分、セントラルコーストは左サイドのFKからチャンスを得ますが、川崎守備陣が守り切ります。20分、右サイドからのクロスをサイモンが飛び込み、川崎GK・川島永嗣がファンブルしてあわやゴールかと思われましたが、手前で抑えました。対する川崎は、セントラルコーストDF陣の前に決定的シーンが生まれず。34分にはヴィトール・ジュニオールがペナルティ付近で倒されるもノーファウル。前半ロスタイムにジュニーニョが右サイドからクロスを入れ、中央にいたヴィトールが頭で合わせるも、叩きつけてしまい枠を捉えられず。
両チーム無得点で前半を折り返し、後半開始早々に試合が動きます。川崎は左サイドからのFKからチャンスを作り、鄭大世のヘッドのこぼれ球をジュニーニョが押し込んで1点を先制します。1点を先制した川崎は、6分に中村憲剛のクロスを谷口博之が頭で落としますが、相手守備陣が懸命にクリア。迎えた後半14分、セントラルコーストの選手が出した浮き球パスをサイモンが決め、ワンチャンスで同点に追いつかれます。なおもセントラルコーストの攻撃は続き、16分と21分、23分に危ない場面が生まれますが、川崎守備陣が逆転を許しません。28分にはクワスニクの強烈なFKをGK・川島がキャッチ。
セントラルコーストのペースで迎えた後半31分、川崎はジュニーニョが相手選手をかわしてシュートに持ち込むも左に外れます。そして後半35分、左CKからパスでつなぎ、最後は途中出場・レナチーニョのヘディングが決まり勝ち越し!追加点を狙う川崎は37分、矢島卓郎がドリブルで持ち込んでみせますが、シュートを撃つことができません。試合はレナチーニョのゴールが決勝点となり、2-1で辛勝。川崎はこれで勝ち点10、天津VS浦項が引き分けで勝ち点1ずつ分け与えたため、2試合残してベスト16を決めました。

グループF スリウィジャヤVSガンバ大阪
3連勝で絶好調のガンバ大阪、4戦目はインドネシアに乗り込んでスリウィジャヤと対戦。アウェーでは無類の強さを誇っていますが、この日もアジア王者の強さを見せつけました。
FCソウルVS山東魯能が引き分けたため、この試合で勝てば決勝トーナメント進出が決定となるガンバは、序盤から積極的に攻め立てます。開始1分に橋本英郎がシュートを狙うもゴールならず。今度は右サイドのクロスに山崎雅人が合わせるもあと一歩及ばず。対するスリウィジャヤは5分にジャムがロングシュート、7分には左サイドのグラウンダークロスにジャムが合わせようとしますが、ガンバGK・松代直樹がブロック。ジャムは17分には右サイドを突破してシュートを放つも松代がキャッチ。
ガンバは22分に山崎のミドル、24分には遠藤保仁のCKを中澤聡太のヘッドがバーに直撃と決定的な場面が続くもゴールならず。そんな中迎えた29分、主将・山口智のロングパスからレアンドロが抜け出してようやく先制点を奪いました。この後33分にペナルティエリア手前でのFKを遠藤が狙うも壁に直撃。41分には佐々木勇人のシュートのこぼれ球を山崎が頭で押し込むもGKの正面。前半ロスタイム、山崎のシュートがバーに弾かれますが、こぼれ球を佐々木が決めて追加点!前半を終えて2点リードで折り返します。
後半、ガンバはレアンドロに代えてチョ・ジェジンを投入。後半は両チームとも決定的なシーンが生まれます。まずガンバは3分に山崎がミドルシュート狙うもダメ、スリウィジャヤは11分にクランガーが狙うも枠を外す。ガンバは16分、安田理大のクロスにチョ・ジェジンがボレーを見せるも決められない。17分、今度はスリウィジャヤ・ジャムが狙っていくが、松代が好セーブ。ガンバにとっては冷や冷やなシーンだ。なかなか点が生まれない中で迎えた後半29分、寺田紳一のパスを受けたチョ・ジェジンがゴールを決めてようやく3点目。結局3-0でガンバが勝利。4連勝で勝ち点12として文句なしのベスト16入り決定!ACL連覇へ視界は良好です。

グループG 鹿島アントラーズVSアームド・フォーシズ
勝ち点6で3チームが並ぶG組。悲願のアジア制覇を目指す鹿島は、ホームでのアームド戦で勝ち点3とともに大量点を奪って2位以内をキープしたいところ。この試合ではマルキーニョス、興梠慎三、大迫勇也の3トップで挑みました。
まず開始5分、新井場徹のパスを受けたマルキーニョスがシュートを放ちますが、ボールはバーを越える。14分には興梠がペナルティエリア内で相手に倒されるもファウルはなし。20分、野沢拓也のクロスに内田が頭で合わせるがポストに直撃、こぼれ球を大迫が押し込むもGKの正面に弾かれる。そして29分、左サイド・新井場のクロスに野沢がダイビングヘッドで1点を先制!追加点を狙う鹿島は31分、マルキーニョスが中央からミドルを放ちますが、枠外に外れます。37分、小笠原満男のシュート性のパスを興梠が左足で合わせて2点目を挙げました。
2点リードで前半を終えた鹿島は、後半はゴールラッシュとなりました。後半5分に野沢シュート→興梠→大迫と渡り、最後は小笠原が決めて3点目。後半9分には野沢のパスに大迫が反応し、最後は右足で流し込んで4点目。大迫はこれでACL3試合連続ゴールです。このまま惨敗で終われないアームドは後半25分、中盤での早いリスタートからドゥリッチが抜け出しますが、鹿島GK・曽ヶ端準が反応を見せました。鹿島は29分、興梠がエリア内でドリブルで仕掛け、右足で決めて5点目。この試合2得点目を挙げた興梠は、34分に大迫のシュートのこぼれ球を頭で押し込もうとするも決められず。興梠のハットトリックは生まれませんでしたが、チームは5-0でアームドに連勝。勝ち点9として2位以内は確保。同時間帯で行われた水原三星VS上海申花は水原が勝利し、水原と鹿島が勝ち点9で並びましたが、得失点差で鹿島が上回ってG組首位に立ちました。

グループE ニューカッスル・ジェッツVS名古屋グランパス
3試合を終えて1勝2分け・勝ち点5の名古屋。決勝トーナメント進出のためにも取りこぼしは許されません。第4戦はアウェーに乗り込んでのニューカッスル戦。瑞穂でドローに終わっているため、この試合で決着をつけたい。そんなニューカッスル戦ですが、玉田圭司が足首痛のため欠場ということで、ダヴィの1トップとなりました。
試合は開始早々から危ないシーンが続きます。開始5分にエリア内でニューカッスル攻撃陣が攻め込みますが、名古屋守備陣が何とか踏ん張ります。7分にはFKをコスタンゾが頭で合わせるも枠を捉えられず。名古屋はなかなかペースをつかめない時間帯が続きましたが、24分に阿部翔平のクロスをマギヌンが中央から飛び込んで行きますが、触れません。25分、マギヌンが右ひざを負傷して担架に運ばれ、一旦はピッチに戻るも30分に杉本恵太と交代。ニューカッスルは28分、ビニャローリのFKをコスタンゾが合わせますが、ネットを揺らせません。34分、名古屋はペナルティ手前の位置でFKを獲得し、小川佳純が狙うもダメ。
前半は両チームスコアレスで終え、後半に入りなかなか決定的なシーンが見られません。迎えた後半5分、名古屋は右サイドの杉本のクロスにダヴィが頭で押し込もうとしましたが、ポスト右に外れます。7分には増川隆洋がシュートしますが、GKの正面。9分にはCKからこぼれ球を繋いでいくもダヴィがファウルを犯してしまう。名古屋ペースで迎えた後半12分、カウンターから杉本がクロス→小川が胸で落として右足シュートが決まって待望の先制点!勢いに乗る名古屋は19分に杉本が狙うも決まらず。
ニューカッスルは20分過ぎに反撃の時間帯となり、29分にはカウンターからチャンスが来ますが、何とかクリアします。すると32分、ペナルティエリア内でバヤリッツァがペトロフスキを倒してしまいPKを献上。同点のピンチを迎えた名古屋ですが、ペトロフスキのPKを名古屋GK・楢崎正剛がキャッチ!その後のニューカッスルの反撃を楢崎が阻止、小川のゴールを守りきり、1-0で名古屋が勝利。アウェーで勝ち点3ゲットでベスト16入りに大きく前進です。


ということで、ACLグループステージ第4戦は、日本勢が全勝と言う結果に終わりました。4チームが全て勝ったというのは初めてじゃないかと思います。これまでは1チームは負けるか引き分けに終わってましたからね。そんな中、ガンバ大阪と川崎フロンターレが2試合を残してベスト16に進出が決定しました。ガンバはレアンドロが4試合連続ゴールで7得点とゴール量産中。加地亮選手や二川孝広選手を欠きながらもここまで4連勝、それにアウェーでの連勝記録も継続中です。この勢いだとF組全勝で1位通過もあるでしょう。
鹿島と名古屋はベスト16入りに前進。鹿島は興梠選手と大迫選手の若手日本人FWが共に結果を残し、興梠は2得点を叩き出せば、大迫は3試合連続ゴール。マルキーニョスも決めれば、3トップ全員ゴールだったんですがねえ。G組で現在首位、次の試合はG組2位・水原三星との直接対決。アウェーで完敗を喫した相手に鹿島のホームでリベンジし、決勝トーナメント入りを確実なものにしたいところです。名古屋は開幕戦以来のACL2勝目。玉田欠場で不安を抱えて臨みましたが、小川選手のゴールで苦しみながらも勝ち点3獲得。次はホームでの蔚山現代戦、瑞穂では2試合連続ドローなので、次こそは白星を挙げたいですね。
次戦・第5戦は5月5日・6日に開催、日本ではゴールデンウィークの時期に行われます。5日は鹿島VS水原と天津VS川崎の2試合、6日は名古屋VS蔚山現代と山東魯能VSガンバ大阪という日程になっています。GW期間中ということでたくさんのサポーターが駆けつけてくることは間違いないですね。残り2試合も全力を尽くして頑張ってもらいたい、そして名古屋と鹿島にはベスト16入りを決めてほしい!頑張れJクラブ!


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