2016年の五輪はリオデジャネイロに決定。東京は２回目の投票で落選。

2016年の夏季オリンピックの開催地を決めるIOC総会が、日本時間の２日にデンマーク・コペンハーゲンで開催されました。開催地の候補には、２度目の開催を目指す東京が名乗りを挙げ、他にもシカゴ・リオデジャネイロ・マドリードの４か所が候補に残ってます。予想ではシカゴとリオが有利とされていますが、開催地に選ばれたのは一体どこなのか…。


まず午前のプレゼンテーション、最初にシカゴ代表団からアメリカのオバマ大統領夫妻が演説を行いました。オバマ大統領は「シカゴはアメリカンドリームとオリンピック精神を体現する街である」、「五輪にもシカゴを選んでほしい」と訴えれば、ミシェル夫人は難病で身体が不自由になった父親のエピソードを語りました。
続いて日本のプレゼンでは、注目された「サプライズ」には、シンガポール在住の15歳の体操選手・三科怜咲さんが登場し、英語でスピーチ。鳩山由紀夫首相は環境対策を強調し、「東京開催は治安、環境で将来のモデルになる。財政は政府が保証する」と訴えた。そしてここでも「友愛」の言葉が出ました。石原慎太郎東京都知事は過去の経験を引き出し、「1964年に日本が変わる力を見た。オリンピックの力、スポーツの力を信じている。大きな課題に直面している今、孫たちに希望、勇気を与えたい」と意気込んでおりました。
他にもマドリードではIOC元会長のサマランチ氏が「もう一度チャンスを与えてほしい」とアピール。御年89歳のサマランチ氏、７年後は96歳です。リオデジャネイロはサッカーの神様・ペレ氏とブラジル大統領のルラ氏が演説し、南米初の五輪開催を強調。

そして午前０時過ぎから投票が開始。投票は無記名の電子投票で行われ、過半数を獲得した都市が2016年の開催地に決定し、過半数を超えなければ２回目以降に持ち越し。ただし、最下位に沈んだ候補地は脱落、２回目には進めません。シカゴは「４」、東京は「７」、リオデジャネイロが「７」、マドリード「９」、棄権は「０」のキーをプッシュ。
１回目の投票者は95人、過半数は48人。１回目の投票結果、シカゴが最下位で落選。この結果、東京が１回目の投票をクリアし、２回目の投票に進出。まさかの大波乱となった開催地選び、東京は２回目も残れるか？２回目は97人が投票し、過半数は49人。有効票は95票、２回目の結果は東京が最下位で落選となりました。
残念ながら2016年の東京五輪誕生は幻と消え、最終的にマドリードとリオデジャネイロの２都市が残った。運命の最終投票が終わり、開催地決定の瞬間は、午前２時ごろに発表されます。
そして午前１時50分、開催地発表の瞬間がやって参りました。ジャック・ロゲIOC会長が「リオデジャネイロ」と発し、2016年の夏季五輪の開催都市はリオデジャネイロに決定！これにより南米で初めて五輪が開催されます！リオ招致団は優勝が決まったかのように、みんなで抱き合っておりました。決戦投票では全体で98票、リオが66票、マドリードは32票でした。

１回目に東京が残った時は、歓声が沸き上がっていましたが、落選が伝えられると東京都庁ではため息が漏れ、マラソンの有森裕子さんや水泳の岩崎恭子さんが天を仰ぎました。東京タワーにいた客も「残念」などのざわめきが続き、落胆を隠せず。そして最後には「もう一度実現させよう」と声を上げました。石原都知事は五輪開催が決定したら、間寛平さんのギャグ「チャチャマンボ」を披露する公約を掲げましたが、落選でお預けに。悔しくて「ア～メマ！」と叫びたくなるんじゃないの？
東京は１回目の投票で22票を獲得、２回目は20票を獲得して落選。敗因を挙げるとすれば、2008年の北京大会があったばかり、それに皇太子夫妻が欠席した、プレゼンテーションで大物アスリートが出なかった事でしょう（ハンマー投げの室伏選手は出てたけど）。これで日本は、1988年の名古屋、2008年の大阪に次いで夏季五輪招致３連敗となります。自分が生きてる内に日本で五輪が開催される時は来るんだろうか…。

開催地に選ばれたリオデジャネイロでは、当選が決まると現地の市民は喜びが爆発し、サンバのリズムが鳴りやみませんでした。前評判の高さ、国を挙げての招致運動が実り、インフラ整備や治安などの不安を覆しての五輪決定です。ブラジルは2014年にFIFAワールドカップ、その２年後に五輪と国際的なスポーツイベントが２度も開催されるので、ブラジル全土でお祭り騒ぎ、毎日がカーニバル気分になりそうですね。７年後のオレは31歳、アラサーに突入してるな。７年後はどうなるかわからないけど、リオ五輪の感動を楽しみたいと思います。