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北海道での日本ハムとの3連戦をスイープし、優勝へのマジックナンバーが「6」まで減った福岡ソフトバンクホークス。11日から楽天Koboスタジアム宮城で東北楽天ゴールデンイーグルスとの3連戦でしたが、11日は集中豪雨の影響により、試合が中止となりました。宮城県では大雨特別警報が発令され、Koboスタでは外野エリアやブルペンが水浸しになる事態に。さすがに野球どころではないですね…。この場をお借りして、今回の大雨で被害に遭われた方々のお見舞いを申し上げます。
中止から一夜明けた12日の試合は、秋晴れの下で行われ、楽天・レイVSソフトバンク・中田賢一の先発でスタートしました。
両チームのスタメン
ソフトバンク 東北楽天
1(二)川島慶三 (右)松井稼頭央
2(一)明石健志 (二)藤田一也
3(中)柳田悠岐 (指)ペーニャ
4(左)内川聖一 (三)ウィーラー
5(指)李大浩 (中)牧田明久
6(三)松田宣浩 (一)銀次
7(右)中村晃 (左)北川倫太郎
8(遊)今宮健太 (捕)嶋基宏
9(捕)谷裕亮 (遊)西田哲朗
(投)中田賢一 (投)レイ
ホークスは1回、1死から明石のヒット、柳田の四球、内川が相手のエラーで出塁し、満塁のチャンスを迎えます。しかし、イデホが併殺打に倒れてしまい、無得点に終わります。
ホークス先発・中田は、1回に楽天上位打線を3者凡退に抑えると、2回には1死から牧田にヒットを許すも、後続をしっかり抑え、相手に得点を与えません。
両チーム無得点で迎えた3回、ホークスは1死から川島がセンター前ヒットを放つと、続く2番・明石が楽天先発・レイの4球目のストレートを強振し、ライトスタンドへ飛び込む2ラン本塁打。明石の一発でホークスが2点を先制します。
しかし4回、序盤無失点の中田が、2アウトから牧田にライトへの2塁打を浴びると、銀次に初球を狙われ、レフト前へのタイムリーヒットを打たれて1点を失う。さらにこの後、北川にもヒットを許し、3連打でランナー1,3塁と一打同点のピンチを招きますが、嶋を外野フライに仕留め、楽天の反撃を1点で切り抜けました。
2-1とホークス1点リードの5回、ホークスは明石と柳田の連続ヒットで無死1,2塁とし、4番・内川が低めの球を弾き返し、レフトへのタイムリー2塁打。3連打でホークスに3点目が入ります。なおも無死2,3塁で、イデホのレフト前タイムリーヒットで1点を追加すると、松田が楽天2番手・武藤好貴からライト前ヒット。3連続タイムリーで5-1とします。その後、2死満塁から川島の押し出し四球でもう1点追加し、この回4点を挙げて6-1とリードを拡げました。
ホークス打線の勢いは止まりません。6回は先頭打者の柳田が楽天3番手・入野貴大の初球を叩き、ライトスタンドへ弾丸ライナーの一発を放って7点目。7回には先頭・中村がライト前ヒットの後、今宮の右中間へのタイムリー3塁打で8点目。8回は1死1,2塁から松田がセンター前へのタイムリーヒットを放ち9点目。
楽天は9回裏に2死2,3塁から西田のタイムリー内野安打で1点を返すも時既に遅し。ホークスが9-2で楽天に快勝し、チームの連勝も6に伸ばしました。
◇パ・リーグ 2015年9月12日 (土)
楽天-ソフトバンク 19回戦
(ソフトバンク14勝4敗1分、楽天Koboスタジアム宮城、23,690人)
H 002 041 110-9
E 000 100 001-2
▽勝 中田 21試合8勝6敗
▽敗 レイ 20試合5勝6敗
▽本塁打 [ソ] 明石 3号(3回表2ラン) 、柳田 32号(6回表ソロ)
日ハムとの3連戦で28得点を挙げたホークス打線が仙台でも爆発しました。3回に明石選手の2ラン本塁打、5回には内川・イデホ・松田の3連続タイムリーを含む6連打が生まれ、打者一巡の猛攻で4得点。その後も柳田選手の一発など、追加点を着実に重ね、楽天投手陣から9得点を奪いました。投げては、先発の中田投手が7回1失点の好投を披露。楽天に快勝して6連勝のホークス、パリーグ連覇へさらに前進です。一方の楽天は、またもや最下位転落。首位と下位を彷徨うチームの実力差がはっきりと出る試合でした。
一方、マジック対象チームの2位・日本ハムは、西武プリンスドームで西武と対戦し、7-7の同点で迎えた延長11回に中田翔選手のタイムリーで日ハムが勝ち越しましたが、その裏に西武の主砲・中村剛也選手がサヨナラ2ラン本塁打を放ち、西武が9-8で勝利。この結果、首位・ホークスと2位・日ハムのゲーム差は「14.5」に拡大し、ホークスの優勝マジックは、さらに2つ減って「4」となりました。日本ハムは4連敗ですか…。
この日の先発・中田投手は、7回まで108球を投げ、被安打7・8奪三振・無四球・1失点。8月4日の日本ハム戦以来の勝ち星を挙げ、今季8勝目。実に5試合ぶりですね。最近は四球絡みでの失点や、一発を浴びる場面が多かった中田投手、今回は2回から6回までヒットを浴びながらも、4回の1失点に抑えました。ここからまた勝ち星を積み重ねて、2年連続2ケタ勝利達成なるか?
打線の方はチーム全体で15安打。この試合の打のヒーロー・明石選手は3安打2打点の猛打賞。3回の第2打席に自己最多となる2ランを放つと、次の打席では6連打の口火を切るヒットを放ちました。明石選手はプロ12年目で自己最多の3本塁打です。柳田選手も3安打の猛打賞。6回の第4打席では2試合連続となる32号ホームランを打ちました。打率は.368まで上昇したけど、この日も盗塁はなく、28盗塁のまま。ホームランを量産することも大事だけど、早く30盗塁に達しないかな?
12日・日曜日の予告先発は、ソフトバンクが今季初登板のブライアン・ウルフ投手、対する楽天は釜田佳直投手が登板します。ウルフ投手は昨年5月のオリックス戦の試合中に右肘を負傷。それから手術を受けて1年以上もアメリカでリハビリ生活を送りました。相手の釜田投手も、ウルフ投手と同様に右肘の手術を経験しました。完全復活を目指す者同士の投げ合い、軍配が上がるのはどちらか?ウルフ投手が復帰戦で勝利すれば、ホークスにとって明るい材料になるかもしれません。
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