5月5日のこどもの日は、船橋競馬場で春のダートマイル王決定戦・第29回かしわ記念(GⅠ・1600m 10頭立て)が行われました。JRA勢からは、過去このレースで2勝を挙げている①コパノリッキー、5戦連続2着の⑦ベストウォーリア、2016年のフェブラリーステークス覇者③モーニン、黒船賞を勝った⑧ブラゾンドゥリス、②インカンテーション、⑨リッカルドの6頭が参戦。地方勢は⑥オメガスカイツリー(川崎)、⑩デュアルスウォード(大井)、⑤タッチデュール(笠松)、④ミッキーヘネシー(高知)の4頭が出走しました。
単勝の人気は、1番人気ベストウォーリア(2.5倍)、2番人気コパノリッキー(3.2倍)、3番人気モーニン(5.3倍)、ブラゾンドゥリスが僅差で4番人気(5.4倍)でした。
スタートは10頭きれいに飛び出し、好スタートを切ったモーニンが先頭に立ち、ブラゾンドゥリスが2番手、ベストウォーリアが3番手につける。コパノリッキーは少し離れた6番手で正面スタンド前を通過。
1コーナーを過ぎたところでかなり縦長の展開になり、向正面のところで、モーニンが単独先頭、2番手ブラゾンドゥリス、3番手ベストウォーリア。4番手インカンテーション、5番手リッカルド、6番手コパノリッキー。7番手オメガスカイツリー、後方は大きく置かれてミッキーヘネシー、デュアルスウォード、タッチデュールと続く。
3コーナーを回り、モーニンが先頭だが、ブラゾンとウォーリアが差を詰める。6番手のリッキーが外に出して、インカンとリッカルドをかわす。最後の直線に入り、モーニンがまだ逃げ粘るが、ゴール残り200mでコパノリッキーが外からグイッと差して先頭浮上。インカンテーションが2番手に上がったが、コパノリッキーが先頭でゴール!コパノリッキーが差し切り勝ちでかしわ記念2連覇!
かしわ記念 全着順 払戻金
1着①コパノリッキー 1分39秒9
2着②インカンテーション 2馬身
3着③モーニン クビ
4着⑦ベストウォーリア 1馬身1/2
5着⑧ブラゾンドゥリス 1/2馬身
6着⑨リッカルド
7着⑥オメガスカイツリー
8着④ミッキーヘネシー
9着⑤タッチデュール
10着⑩デュアルスウォード
単勝 ① 320円
複勝 ① 140円 ② 180円 ③ 180円
枠複 1⃣-2⃣ 1,110円
枠単 1⃣-2⃣ 1,060円
馬複 ①-② 1,040円
馬単 ①-② 1,740円
ワイド ①-② 350円 ①-③ 390円 ②-③ 550円
三連複 ①-②-③ 1,620円
三連単 ①-②-③ 6,930円
ダートのマイルGⅠ・かしわ記念は、単勝2番人気のコパノリッキーが鮮やかな差し切り勝ちで優勝。5番人気のインカンテーションが2着、スタートから逃げの競馬を見せたモーニンが3着。2番人気だったベストウォーリアは直線伸びきれず4着。2着ばかり続いていて、今度こそ惜敗にピリオドを打つチャンスかと思ったけど、勝てませんでしたね…。6着のリッカルドまでJRA勢が独占し、地方勢はオメガスカイツリーの7着が最高でした。
コパノリッキーは昨年に続いての連覇を果たし、エスポワールシチーに並ぶ3度目のかしわ記念制覇。鞍上の武豊騎手も同レース3勝目です。ユタカさんは先日もキタサンブラックとのコンビで春の天皇賞を連覇。レース後のインタビューでは、ファンに向かって「今日は歌いません」とジョークを飛ばしてました。ユタカさんは7日のNHKマイルカップで⑦ジョーストリクトリに騎乗し、GⅠ競走3連勝に挑みます。
コパノリッキーは昨年秋の南部杯を勝った後、JBCクラシックで5着、チャンピオンズカップ13着、東京大賞典5着、前走のフェブラリーステークスでは14着と大敗。4戦続けて凡走が続き、もう引退が近いのではないかと思われましたが、このレースで見事に復活を果たしました。昨年は2番手追走から早めに抜け出して快勝、今年は道中6番手から直線で差し一閃。リッキーはマイル戦ではまだまだ戦えるなぁ。これでダートGⅠ競走で9勝目を挙げ、通算10勝に王手をかけました。達成するとしたら、帝王賞か南部杯あたりでしょうかねえ。