日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ドバイで日本馬がGI2勝!ジャスタウェイは6馬身差の圧勝、ジェンティルドンナは昨年の雪辱果たす!

2014年03月30日 | 競馬

日本時間30日未明、ドバイ・メイダン競馬場で「ドバイミーティング」が行われ、日本勢が2頭も優勝する快挙を成し遂げました!「ドバイデューティーフリー」ではジャスタウェイが大勝し、「ドバイシーマクラシック」ではジェンティルドンナが執念の差し切りで勝利しました。



芝の中距離GⅠ・ドバイデューティーフリー(芝1800m・13頭立て)は、日本からは②ジャスタウェイ、⑥トウケイヘイロー、⑫ロゴタイプの3頭が挑戦しました。このレースには、前哨戦の「ジェベルハッタ」を制した南アフリカの無敗馬⑪ウェルキンゲトリクス、GⅠ3勝の④ザフューグ(イギリス)、⑬ハンターズライト(UAE)、ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフを勝った⑩ダンク(イギリス)香港GⅠ馬⑨ブレイジングスピードなどが参戦しました。
2コーナー奥からのスタートで、トウケイヘイローがポンと飛び出して先手を取り、ザフューグ、⑧タサデイ(UAE)、⑨ブレイジングスピード(香港)、⑤エデュケイト(UAE)の4頭が2番手集団を形成。ロゴタイプは6,7番手辺りを追走し、③アナエロビオ、⑪ウェルキンゲトリクス、①ムシャウィッシュ(フランス)、⑬ハンターズライトと続き、ジャスタウェイは11番手を追走。
3コーナーを回り、トウケイが依然としてレースを引っ張り、残り600mのところでロゴタイプが外に持ち出し、後方待機のジャスタウェイは大外からスルスルと進出、。4コーナーから最後の直線に差し掛かり、残り400mでハンターズライト、トウケイ、ウェルキンゲトリクス、さらにジャスタウェイの4頭が並び、ラスト300でジャスタウェイが抜け出した!それからは後続を一気に突き放し、ぶっちぎりの圧勝でゴールイン!勝ちタイム・1分45秒52は、メイダン1800mのコースレコード!ロゴタイプは6着でゴールし、道中逃げたトウケイヘイローは最後失速して7着入線です。

ジャスタウェイ3連勝で海外GⅠ初制覇!2着に6馬身1/4の大差をつけ、従来のレコードタイム(1分47秒93)を2秒以上も更新する驚異の圧勝劇でした。3コーナー辺りでまだ後方にいて、いつ仕掛けるのかなと思いましたが、直線に入った所でスルッと抜け出しました。昨年秋の天皇賞の再現を見るかのような派手な勝ちっぷり、いや秋天以上に気持ちいいパフォーマンスを見せてくれましたね。南アフリカの怪物馬、BCフィリー&メアターフの勝ち馬、2012年の欧州最優秀3歳牝馬を軽く蹴散らし、しかもレコードで勝ったから、1800mクラスでは間違いなく世界№1だと思います。
このレースで日本勢が勝ったのは、2007年のアドマイヤムーンに次いで史上2頭目。ジャスタの父であるハーツクライも、2006年のドバイシーマクラシックを勝っており、親子2代でドバイGⅠ制覇を達成しました。鞍上の福永祐一騎手は、シーザリオとのコンビで勝った2005年のアメリカンオークス以来の海外GⅠ制覇。16日間の騎乗停止から復帰し、私生活では今月23日に第1子となる女児が誕生。奥さんの松尾翠さんと、生まれたての赤ちゃんに最高のプレゼントができましたなあ。



ドバイデューティーフリー(芝2400m)は、昨年2着だった⑫ジェンティルドンナ、ジャパンカップでジェンティルに肉薄した③デニムアンドルビー、2年前の覇者⑮シリュスデゼーグル(フランス)、香港ヴァーズを勝った⑭ドミナント、ブリーダーズカップ覇者④マジシャン、⑥ドゥーナデン、⑤マウントアトス、⑧ミアンドルが参戦しました。
スタートは日本勢2頭とも好スタート。デニムアンドルビーは先頭に立ち、ジェンティルドンナは中団馬群に控える。1コーナーを回った所でアクシデントが起こり、②マーズが急激に逸走して外ラチに激突してしまう。向正面に入り、デニムが先頭、2番手に⑨フェスティヴチアー、3番手に⑪トワイライトエクリプス、⑦アンビヴァレント、①エクセレントリザルト5番手、⑫シリュスデゼーグルは6番手、ジェンティルは7番手辺りを追走。その後はマウントアトス、エンポリ(ドイツ)、ミアンドル、ドゥーナデンと続く。
3コーナーを回り、デニムアンドルビーが逃げ、フェスティヴチアーとトワイライトエクリプスが接近し、ジェンティルドンナは馬群の中から徐々にポジションを上げにかかる。4コーナーから最後の直線に差し掛かり、アンビヴァレントがデニムをかわして先頭に立ち、外にシリュスデゼーグルが並びかける。ジェンティルは内を突こうとするも、前が塞がって抜け出せない。今度は強引に外側に切り替え、残り100mでシリュスデゼーグルをかわして先頭ゴールイン!海外の強敵をねじ伏せたジェンティルドンナ、見事に昨年のリベンジを果たしました!


デューティーフリーのジャスタウェイに続き、ジェンティルドンナがシーマクラシックを制覇!スタートから中団馬群でのレースを強いられ、直線でイン差しを狙おうとするも前が塞がれたシーンは「ああもうダメだ!」と思ったけど、外に持ち出してから脚を伸ばして差し切り勝ちを決めました。ライアン・ムーア騎手の好判断、そしてジェンティルの勝負根性には恐れ入りました。前走の京都記念で6着に敗れた時は「これじゃドバイは無理だな」と思いましたが、よく着外のショックから立ち直りましたね。悲願の海外GⅠ制覇を成し遂げたジェンティルドンナは、これでGⅠ6勝目です。
もう1頭の日本馬・デニムアンドルビーは、道中は先頭でレースを進めましたが、最後は10着でゴール。スタートが良すぎてそのまま逃げざるを得なかったのかな…。


そのほかの日本勢の結果ですが、ゴドルフィンマイルに出走したブライトラインは5着。メイン競走「ドバイワールドカップ」はベルシャザールとホッコータルマエの2頭が参戦しましたが、ベルシャ11着、タルマエは最下位の16着と揃って惨敗しました。日本のダート馬はオールウェザーに弱いなあ…。
ワールドカップにはルーラーオブザワールド(英国ダービー馬)やレッドカドー(春天3着)、アキードモフィード(香港カップ馬)、ミリタリーアタック(香港代表)などが出走しましたが、ルーラーオブザワールドに至っては13着。ベルシャザールより酷いな。



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