16日の第4戦は、森福投手が6回無死満塁から無得点に抑えるという神懸かりなリリーフを見せ、福岡ソフトバンクホークスが1点差でなんとか勝利を収めました。コナミ日本シリーズ2011は4試合を終えて2勝2敗の五分となり、17日の第5戦は勝った方が王手という大事な一戦。ナゴヤドームでの最後の試合を制し、先に王手をかけたのは?
第5戦のスタメン
中日 ソフトバンク
1(遊)荒木雅博 (遊)川宗則
2(二)井端弘和 (二)本多雄一
3(三)森野将彦 (左)内川聖一
4(一)ブランコ (一)小久保裕紀
5(左)和田一浩 (三)松田宣浩
6(右)小池正晃 (右)多村仁志
7(中)平田良介 (中)長谷川勇也
8(捕)谷繁元信 (捕)細川 亨
9(投)チェン (投)山田大樹
第5戦の先発は、ホークスが日本シリーズ初登板の山田大樹、対する中日はチェンが中4日で今シリーズ2度目の先発登板。両チームのスタメンで、中日は小池が6番ライトで先発出場。一方のホークスは、6番・多村、長谷川が7番に下がりました。
1回、ホークスは先頭の川崎がファウルで粘った後、9球目の低めの変化球を上手く合わせてライト前ヒット。続く本多が送りバントを決め、内川ライト前ヒットで1死1,3塁と先制のチャンスを作ります。ここで小久保がチェンの初球ストレートを捉え、レフト前に落ちるタイムリーヒットで1点を先制します。
先制点の援護をもらった山田は、初回に1,2番を簡単に打ち取った後、森野を変化球で空振り三振を奪い、3者凡退と上々の立ち上がり。2回にはブランコを3球三振に仕留めた後、和田にヒットを許しますが、後続をしっかり抑えて無得点。3回には2死から荒木にヒットを浴びるも、井端を抑え、序盤3イニングを終えて無失点。
追加点が欲しいホークスは、3回に川崎がレフトオーバーの2塁打、本多犠打で1死3塁と追加点のチャンス。しかし、内川と小久保が立て続けに凡退し、2点目を奪えず。4回には松田がチェンのシュートを弾き返し、ライト方向へいい当たりを放ちますが、中日右翼手・小池のチャンピングキャッチに阻まれる。しかし、小池はこのファインプレーで腕を痛めて負傷退場…。後続も倒れて3者凡退。その後、5回と6回も3者凡退に終わり、中盤になり調子を上げるチェンの前にランナーが出ない状態が続きます。
ホークス先発の山田は、4回と5回を中日打線を2イニング連続で3者凡退に抑え、前半5回を投げ終えて無失点の好投。6回、先頭打者のチェンを三振にした後、荒木にレフト線への2塁打を浴び、1死2塁と一打同点のピンチを迎えます。しかし、井端を遊撃ゴロに打ち取って2死とすると、続く森野にはカーブで空振り三振!何とか無失点に凌ぎ、相手の反撃を許しません。
ホークス1点リードの7回、先頭の松田がショートへの内野安打で出塁。久々にランナーが出ました。1死後、長谷川のレフト前ヒットで1,2塁となり、細川が送りバントと見せかけてバスター敢行!チェンのストレートを弾き返してセンター前ヒット。2塁から松田がホームインし、ホークスに待望の追加点!これで2-0だ!その裏、攝津正が2番手で登板。先頭打者のブランコに四球を与えるも、和田をレフトフライ、藤井淳志と平田を連続三振に仕留める見事なリリーフ。
8回、ホークスは本多の内野安打、内川のヒットで無死1,2塁とした後、小久保が四球を選んで無死満塁の大チャンス。ここで中日はチェンがマウンドを降りて河原純一が2番手。満塁のチャンスの場面で、松田が左ひじに死球を受けてしまい、押し出しで3点目。大きいが痛い。なおも満塁で多村が河原の4球目を打ち返し、バットを折りながらもレフト前ヒット。代走・城所龍磨と小久保の2人が生還して2点追加!2死後、9番・攝津のところで松中信彦が代打で登場。松中でトドメを刺したいところでしたが、結果は1塁ライナー。ホークスはこの回無死満塁から3点を奪い、5-0とリードを拡げました。
その後、8回裏に3番手の森福允彦、9回に4番手・馬原孝浩が中日の反撃を一切許さず試合終了。5-0の完封でホークスが快勝!アウェー・ナゴヤドームで3連勝を果たし、日本一に王手をかけました!
日本シリーズ 2011/11/17(木)
中 日-ソフトバンク 5回戦
(ソフトバンク3勝2敗、ナゴヤドーム、18:15、38051人)
H 100 000 130 5
D 000 000 000 0
【投手】
(ソ)山田、摂津、森福、馬原-細川
(中)チェン、河原、小林正、久本-谷繁、小山
【責任投手】
(勝)山田1試合1勝
(敗)チェン2試合1敗
またまた勝ったぞ~!勝てば日本一に王手となる一戦で、小久保選手の先制打、細川選手のナイスバスターで中日の左のエース・チェンを攻略。8回には3点を奪い中日を突き放して勝負あり。投げては山田→攝津→森福→馬原の4人による投手リレーで中日打線を完封。投打で相手を上回り、中日に快勝。これで対戦成績も3勝2敗となり、8年ぶりの日本一まであと1勝となりました。敵地で3タテは本当に素晴らしい!第6戦も勝って4連勝で日本一になるといいなあ~。
先発投手の山田投手は、6回まで21人の打者と対戦して93球を投げ、被安打3・5奪三振・無四球・無失点。上々の立ち上がりを見せた後、安定したピッチングを見せ、6回の1死2塁のピンチも何とか凌ぎました。初めての大舞台でも臆せず見事勝ち投手に。育成出身の選手が勝利投手になったのはパリーグ史上初めてとなります。
山田投手が降板した後、7回に2日前に先発登板した攝津投手が登板し、2奪三振の好投。中1日の疲れを見せませんでしたね。3連投となった森福投手は、この日も中日打線を寄せ付けず無失点。そして9回に登板した馬原投手もなんとか抑えました。よかった。
打線の方は全体で10安打。初回にチェン投手から先制タイムリーを放った小久保選手は、2試合続けての先制打。4番に座ってからはバッティングが良いですね。8回にダメ押しとなる2点タイムリーを放った多村選手は、この名古屋3連戦で6安打・3打点・1本塁打と3連勝に大きく貢献しました。内川選手も2試合連続のマルチヒット。徐々に調子が上がってる!川崎選手も5試合連続ヒットと好調キープ。
福岡で2連敗の後、名古屋で3連勝してシリーズ制覇に王手。最高の形で本拠地・ヤフードームに戻れます。日本シリーズもいよいよ大詰め、第6戦は和田毅、第7戦には杉内俊哉が先発すると思われます。悲願達成まであと少し、次の試合で優勝を決めてください!