「コナミ日本シリーズ2011」は3試合終えて2勝1敗と中日ドラゴンズが勝ち越し。15日の第3戦では、多村選手と細川選手の一発が飛び出し、福岡ソフトバンクホークスが勝利を収めました。ナゴヤドームで行われた16日の第4戦、ホークスが連勝で2勝2敗の五分に持ち込む事が出来るのか、それとも中日が王手をかけるのか?
第4戦の両チームのスタメン
中日 ソフトバンク
1(遊)荒木雅博 (遊)川宗則
2(二)井端弘和 (二)本多雄一
3(三)森野将彦 (左)内川聖一
4(一)ブランコ (一)小久保裕紀
5(左)和田一浩 (三)松田宣浩
6(右)野本 圭 (中)長谷川勇也
7(中)平田良介 (右)多村仁志
8(捕)谷繁元信 (捕)細川 亨
9(投)川井雄太 (投)ホールトン
第4戦の先発は、ソフトバンクは今季19勝を挙げ、パリーグ最多勝を獲得したホールトンが先発。一方の中日は打線を組み替え、不振が続く谷繁が8番に下がりました。
1回、ホークスは先頭の川崎がレフト線へのシングルヒットを放って出塁。本多の犠打が失敗して1死となった後、ここまで調子の上がらない内川が、川井のストレートを弾き返してライト前ヒット。1死1,3塁と先制のチャンスを掴み、小久保が川井の3球目を捉えてライト前タイムリーヒット。川崎生還でこの日もホークス先制!なおも1死1,2塁で松田が2塁ゴロ併殺打かと思われたが、中日遊撃手・荒木が1塁悪送球。この間に内川が生還し1点を追加し、この回2点を先取。
先制したホークスは、2回に多村がフェンス直撃の2塁打を放ち、1死3塁と追加点のチャンスでしたが、ホールトンが見逃し三振、川崎も倒れて無得点。3回には小久保が2本目のヒットを放つも、後続が凡退。ランナーを出しながらもなかなか追加点が取れません。
ホークス先発のホールトンは、初回に荒木と井端の1,2番を打ち取った後、森野をスライダーで空振り三振に仕留めて3者凡退と上々の立ち上がり。2回、2死から野本と平田に連続四球を与えて2死1,2塁とピンチを招きますが、谷繁をレフトフライに打ち取って反撃を許さず。3回まで無安打に抑えた後、4回にブランコに四球を与えると、続く和田にレフト前へのヒットで初安打を許してしまいます。しかし、続く野本を投手ゴロ併殺打で3アウト。2人のランナーを出しながらも無失点と踏ん張ります。
2点リードの5回、ここまで無失点のホールトンは平田の内野安打、谷繁犠打、川井の代打・佐伯に四球を与えて1死1,2塁とまたもや2人のランナーを出します。そして荒木にスライダーを弾き返され、レフト前タイムリーで1点を失います。1点差に詰め寄られ、なおも2死1,2塁と今度は同点のピンチを迎えますが、井端を直球で見逃し三振に仕留め、細川が2塁走者・小山桂司(代走)の3塁盗塁を許さず。三振ゲッツーで相手の反撃を1点に留めました。
6回、ホールトンが森野のヒット、ブランコの2塁打で無死2,3塁とされた後、和田に四球を与え、無死満塁とピンチを作ってしまいます。ここでホークスはホールトンに代えて森福允彦を2番手で投入。中日一打同点or逆転の場面で登場した森福は、最初の相手・野本をシュートで空振り三振を奪いまず1アウト。続く平田に2球目を弾き返され、詰まった当たりはレフト前に落ちるかと思われたが、内川が懸命に前を追ってスライディングキャッチ!そして谷繁を遊撃ゴロで3アウト!ホークスにとってこの日最大のピンチでしたが、森福が0点で抑える見事なリリーフ!
終盤に入り、ホークスが8回に川崎がヒットを放つと、内川が中日4番手・浅尾拓也からレフト前ヒットを放ち、2死1,2塁と久々にチャンスを迎えましたが、小久保が遊撃ゴロに倒れて2者残塁。その裏にファルケンボーグが3番手で登板し、中日のクリーンナップを3者凡退に退けると、9回も完璧なピッチングで反撃を許さず試合終了!ホークスが初回の2点を守り切って辛勝!アウェーで2連勝し、対戦成績を五分に戻しました。
日本シリーズ 2011/11/16(水)
中 日-ソフトバンク 4回戦
(2勝2敗、ナゴヤドーム、18:35、38041人)
H 200 000 000 2
D 000 010 000 1
【投手】
(ソ)ホールトン、森福、ファルケンボーグ-細川
(中)川井、山井、三瀬、浅尾-谷繁
【責任投手】
(勝)ホールトン1試合1勝
(S)ファルケンボーグ4試合2S
(敗)川井1試合1敗
いや~しんどかった~。第4戦は苦しい試合でしたが、初回の2点を守り切り、2-1で何とか勝利しました!6回裏に無死満塁のピンチになった時、正直同点or逆転を覚悟していましたが、森福投手が素晴らしい火消しっぷりを見せてくれました。中日側にとては絶好のチャンスで無得点に終わり、その後に打線が沈黙…。ホームでの連敗を敵地でお返し、対戦成績も2勝2敗の五分。と言う事は、福岡に戻れる!
この日の先発のホールトン投手は、6回途中まで86球を投じて被安打5・2奪三振・5四死球・1失点という内容。3回まではノーヒットピッチングで、4回まで無失点に抑えてきましたが、5回に失点を許すと、6回には満塁のピンチを背負い降板。登板感覚が長く空いたことが少し影響したのかな。でも、何とか白星を挙げ、パリーグ最多勝の面目は保てたか。
2番手で登板した森福投手は、6回の満塁のピンチを断ち切ると、7回も3者凡退に抑え、2イニング無失点。4試合連続登板となったファルケンボーグ投手は、8回から登板して2イニングパーフェクトピッチングの好投で2試合連続セーブを挙げました。4試合投げて防御率0.00。馬原投手より安定してます。
打線の方は全体で8安打。先制タイムリーを放った小久保選手が2安打、川崎選手は4試合連続ヒットでこの試合2安打。多村選手も名古屋入りしてから結構当たっています。そして、今シリーズここまで苦しみ続けていた内川選手にようやくマルチヒット。初回にライト前ヒットでチャンスメイクすると、8回の第4打席では、浅尾投手からレフト前ヒットを放ちました。相手の中継ぎエースからヒットを打った事で今後に自信がつきそうだ。
ホークスがアウェーで2連勝、特にこの日の勝利は大きいと思います。17日の第5戦は、ソフトバンクが山田大樹、中日はチェンが先発予定。初戦でチェンの前に11個の三振を喫したけど、またチェンに苦しめられるんかな…。山田投手は交流戦の時に中日と対戦しており、無失点で勝利投手になりました。勝った方が王手となる第5戦、勝つのはどっちだ?