日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

中山大障害2022 ニシノデイジー障害界の新王者に!ラストランのオジュウチョウサンは6着に終わる。

2022年12月25日 | 競馬

有馬記念を前日に控えた12月24日は、中山競馬場で秋の最強ジャンプ王決定戦・第145回中山大障害(J・GⅠ 芝4100m 11頭立て)が行われました。障害GⅠ通算9勝、長年障害界を牽引してきた①オジュウチョウサンがこのレースを最後に引退。自身3度目の障害GⅠ春秋連覇で有終の美を飾れたのか?オジュウ以外では、東京ハイジャンプを制した⑪ゼノヴァース、GⅠ2着2回⑤ブラゾンダムール、ルーキー小牧加矢太騎手鞍上の⑧ケンホファヴァルト、平地重賞2勝⑨ニシノデイジーなどが参戦しました。




スタート後の最初の5号生垣障害で、②ビレッジイーグルが先頭で飛越すると、オジュウチョウサンは4番手で飛越。1周目のスタンド前のところで、ビレッジイーグル先頭、2番手アサクサゲンキ、3番手ケンホファヴァルト、オジュウチョウサン4番手。5番手ゼノヴァース、⑩テイエムタツマキと③テイエムチューハイの2頭が6,7番手で並び、ニシノデイジー8番手、9番手⑥マッスルビーチ、10番手⑦マイネルレオーネ、最後方に⑤ブラゾンダムール。
2コーナーのバンケットから向正面のところで、ゼノヴァースが3番手に上がり、アサクサゲンキ5番手に下がる。11頭は最初の難所・大竹柵障害に向かい、先頭のビレッジイーグルを皮切りに、ゼノヴァース、オジュウチョウサンら次々と飛越し、最後方のブラゾンダムールまで無事にクリア。
逆回りのところで、ビレッジ先頭、ホファヴァルト2番手、ヴァース3番手、オジュウはインコースの4番手。ゲンキ5番手、デイジー6番手、ブラゾンが7番手まで浮上。その後、レオーネ、チューハイ、タツマキ、マッスルと続く。
3,4コーナーのバンケットを通過し、11頭は再び大障害コースへ。今度は赤レンガの大生垣障害をビレッジ・ホファヴァルト・デイジーの3頭が同時に飛越すると、後続のオジュウらも続々と飛越して落馬なし。
順回りに戻ったところで、今度はケンホファヴァルトが先頭、ニシノデイジー3番手、ゼノヴァース4番手、オジュウチョウサンはまだ5番手。ブラゾンダムールは後方3番手に下がった。
3号障害→1,2コーナーのバンケットを過ぎて、ホファヴァルトとデイジーの2頭がスパートを仕掛け、デイジーが向正面で前に出る。オジュウは4号竹柵障害の時点で5番手、前とはかなり差がある。3,4コーナーのバンケットを通過したところでデイジーが突き放し、最後の5号障害を先頭で飛越。オジュウはヴァースとビレッジに追いついて3番手争い。後続ではアサクサゲンキが飛越後にバランスを崩してジョッキー落馬。
全ての障害を終えて残すは平地の追い比べ。ニシノデイジーが独走態勢を築いて最後の芝コースへ。ゼノヴァースが2番手に上がり、3番手争いは内からマイネルレオーネ・マッスルビーチ・オジュウチョウサン・ビレッジイーグルの4頭が競り合う。オジュウは残り200~100mで後退。先頭のニシノデイジーは後続を寄せ付けず、そのまま1着ゴール。2番手にゼノヴァース、マイネルレオーネ内を突いて3着。オジュウチョウサンは6番手でゴールし、ラストランを終えました。



【中山大障害 全着順】
1着⑨ニシノデイジー   4分45秒9
2着⑪ゼノヴァース     3馬身
3着⑦マイネルレオーネ   1馬身3/4
4着⑥マッスルビーチ    5馬身
5着②ビレッジイーグル   1馬身1/4
6着①オジュウチョウサン 
7着⑤ブラゾンダムール 
8着⑧ケンホファヴァルト 
9着⑩テイエムチューハイ 
10着③テイエムタツマキ 
中止④アサクサゲンキ 

【払戻金】
単勝 ⑨ 1,540円
複勝 ⑨ 320円  ⑪ 170円  ⑦ 350円
枠連 7⃣-8⃣ 830円
馬連 ⑨-⑪ 1,990円
馬単 ⑨-⑪ 5,770円
3連複 ⑦ー⑨-⑪ 11,210円
3連単 ⑨-⑪-⑦ 83,310円
ワイド ⑨-⑪ 700円  ⑦ー⑨ 2,830円  ⑦-⑪ 1,190円


オジュウチョウサンの引退レースとして注目が集まった中山大障害でしたが、勝ったのは単勝5番人気のニシノデイジーでした。2着には2番人気のゼノヴァース、3着にはマイネルレオーネが入りました。レオーネ騎乗の植野貴也騎手は今年限りで引退を表明しており、最後のGⅠ騎乗で存在感を示しました。
1番人気のオジュウチョウサンは、最後の直線で3番手争いをするも、最後に力尽きて6着。それでも最後のレースを無事に完走できてよかった。2016年の中山グランドジャンプ初勝利から、約6年間で障害GⅠを9勝。最優秀障害馬も4度受賞。平地の特別レースでも勝利を挙げ、武豊騎手とのコンビで有馬記念にも挑戦しました。
レース後には引退式も行われ、多くのファンの前でターフに別れを告げました。ちなみに、障害馬の引退式は42年ぶり史上4頭目だそうです。数多くの実績を残し、ファンに愛された偉大な名ジャンパーであり、競馬界のレジェンドの一頭でした。今後は種牡馬として第2の人生を歩むとのことで、いつかはオジュウ産駒が障害GⅠを制する日が来ることを期待したいです。オジュウチョウサン、今までありがとうございました。

J・GⅠ初制覇を果たしたニシノデイジーは、2018年の東京スポーツ杯2歳ステークス以来となる重賞勝利。鞍上の五十嵐冬樹騎手は、2013年の中山グランドジャンプ以来となるGⅠ3勝目を手にしました。高木登調教師はJ・GⅠ初勝利です。
今年5月に障害路線に転向し、初戦の未勝利戦で3着の後、2戦目の未勝利戦で1着、前走の秋陽ジャンプステークスでは2着と惜敗。障害4戦目の今回の大障害で、転向後重賞初勝利を手にしました。2周目2コーナーで先頭に立つと、3,4コーナーで後続との差を拡げ、そのまま押し切り、3馬身差の快勝でした。オジュウチョウサンから王座を受け継ぎ、これからは障害界の新時代の主役として負けられない戦いが続きます。どうかオジュウのように長く活躍してほしい。









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