アルゼンチンで開催中のサッカー南米選手権・コパアメリカは、日本時間17日から決勝トーナメントがスタート。17日の準々決勝1日目は、「コロンビアVSペルー」「アルゼンチンVSウルグアイ」の2試合が行われました。負けたら終わりの戦いでベスト4に進出したのはどこだ?
第1試合:コロンビアVSペルー@コルドバ
A組首位のコロンビアとC組3位のペルーの一戦は、ペルーはバルガスが前半20分にドリブルから左足ミドルシュートを放つもポスト右に逸れ、34分に再び左足ミドルを狙うもコロンビアGKの好セーブに阻まれます。対するコロンビアは37分、右CKのこぼれ球をモレノが左足で押し込もうとしましたが、サイドネットに当たりゴールならず。
後半に入っても一進一退の攻防が続き、後半3分にペルーのチロケが右サイドでドリブルからシュートを狙うも枠に入らず。コロンビアは後半17分に縦パスに反応したモレノが抜け出したが、シュートは枠を捉えられません。後半20分、ペナルティエリア内でモレノが倒されてPKを獲得。コロンビアに先制のチャンスが到来しましたが、ファルカオがPKを外してしまいました。23分にはモレノの右からのシュートがバーに直撃。
この後、ペルーが後半36分にバルビーンのミドルシュートが決まらず、ロスタイムにコロンビアのグアリンが左サイドからドリブル→シュートもGKの好セーブに阻まれてしまう。結局90分間では決着がつかず延長戦へ。
コロンビアは延長9分にカウンターを仕掛け、ロダジェガのスルーパス→アルメロ抜け出してシュートするもペルーGK・フェルナンデスが足でセーブ。そして延長前半11分、ペルーは左サイドでFKを獲得し、バルガスが直接狙うもコロンビアGK・マルティネスがパンチング。しかし、こぼれ球をロバトーンが右足で豪快に突き刺してゴール!途中出場のロバトーンが値千金の先制弾でペルーが均衡を破ります。さらに延長後半7分、ゲレーロがコロンビアのボールを奪ってからドリブルで持ち込み、相手DFをかわし、最後はバルガスが決めて大きな2点目。試合は結局2-0でペルーが延長戦を制してベスト4進出です。
第2試合:アルゼンチンVSウルグアイ@サンタフェ
スター選手を多数擁するアルゼンチンは、グループリーグで苦しみながらもA組2位で突破。決勝トーナメントでは開催国の意地をみせたいところ。対するウルグアイも苦戦を強いられながらもベスト8入り。強豪対決の行方は激しい一戦となりました。
まずチャンスを迎えたのはウルグアイでした。前半5分にフォルランのFKをカセレスが頭で落とし、ペレスのスライディングシュートがゴールラインを越えてウルグアイが1点を先制します。しかし前半17分、アルゼンチンはメッシが右サイドからドリブルを仕掛けて中央でクロス、これをイグアインが頭で合わせて同点ゴール!この試合もメッシがアシストを決めます。
前半30分アルゼンチン右サイドのFKをメッシがセンタリング→イグアインが決めて逆転かと思われましたが、オフサイドでノーゴール。34分にはウルグアイのFKをフォルラン→スコッティのヘディングがバー直撃、この後カセレスが右足シュートがゴールネットを揺らすもオフサイド。38分、先制ゴールを奪ったペレスが2枚目の警告を受けて退場処分となり、ウルグアイは10人に。
後半に差し掛かり、アルゼンチンは19分にメッシ、後半33分にイグアインが反転してから左足シュートを見せるがGK正面だった。一方のウルグアイは、34分にフォルランがスルーパスに反応するも、シュート決まらず。後半41分、アルゼンチンのマスケラーノが2枚目の警告で退場。これで10VS10と数的同数。ロスタイム直前に途中出場のテベスがFKを直接狙ったが、ウルグアイGK・ムスレラが間一髪でセーブ!ウルグアイもロスタイムにスアレスがエリア内で粘ってクロス→フォルランヘディングもダメ。
90分間で1-1の同点のまま延長に入り、アルゼンチンは延長前半14分にイグアインが勝ち越しゴールを狙うもポスト直撃。延長後半2分にメッシが中央からミドルを放つもGK正面。延長後半11分には、メッシ→テベスと繋ぎ、メッシが狙うも決まらず。結局延長戦でも均衡破れず、勝敗の行方はPK戦へ。
1本目はメッシとフォルランが共に決め、2本終えて2-2のタイで迎えた3人目、アルゼンチンはテベスが左隅に狙ったが、ウルグアイGK・スアレスが横っ飛びでセーブ。この後、ウルグアイは続けて成功し、5人目・カセレスが右隅上部に決めて勝負あり。強豪同士のぶつかり合いは、ウルグアイがPK戦の末に勝利しました。
というわけで、準々決勝1日目はペルーとウルグアイがベスト4に進出し、開催国・アルゼンチンは準々決勝で姿を消すという結果になりました。ペルーとコロンビアの試合は、コロンビアが優位に進めながらも、ファルカオがPKを外してしまいました。逆にペルーは90分間我慢した後、延長戦で2得点。ウルグアイの方はエースのフォルランの闘志と、GKの好セーブが勝利につながりました。ただ、先制点を決めたペレスが退場で次戦出場停止…。これはどうなる?
アルゼンチン代表はこの試合、主将のマスケラーノが退場し、途中出場のテベスがPK失敗。メッシがこの大会で3アシストをマークしましたが、ゴールを奪えぬまま大会を去る事に。やはり代表では輝けないのでしょうか…。メッシやテベス、イグアインと言ったスター選手を集め、開催国で優勝の期待もありましたが、勝った試合はコスタリカ戦1試合のみ…。バティスタ監督もクビが濃厚でしょうな。
18日はブラジルVSパラグアイ、チリVSベネスエラの2試合が行われます。ブラジルとパラグアイは今大会2度目の対戦。前回は2-2の引き分けに終わった両者、準々決勝ではどんなスコアになるのか…。ブラジルにとっては3連覇へ向け大きなヤマ場を迎えたといっても過言ではありません。