第83回東京箱根間往復大学駅伝最終日は3日、神奈川県箱根町から東京・大手町までの復路5区間、109・9キロで関東の19校と関東学連選抜の計20チームが参加して争われ、50度目出場の順大が通算11時間5分29秒で6年ぶり11度目の総合優勝を遂げた。
6分13秒差の2位に日大が入り、東海大が3位。日体大、東洋大と続き、早大が6位で5年ぶりに来年の大会に出場できるシード権を獲得した。全日本大学駅伝優勝の駒大は7位。前回覇者の亜大は10位に終わったが、シード権はぎりぎりで確保した。
山上りの5区、今井正人の区間新の快走で前日の往路を逆転で制した順大は、9区の長門俊介、10区の松瀬元太が連続で区間賞を獲得。5時間32分16秒で復路優勝も果たした。
最優秀選手には往路1区で13年ぶりに区間新をマークしたの佐藤悠基(東海大)と今井の2選手が特例で選ばれた。今井は3年連続の受賞。
1 順天堂大学 総合 11時間05分29秒
往路 5時間33分13秒(1位)/復路 5時間32分16秒(1位)
2 日本大学 総合 11時間11分42秒
往路 5時間37分06秒(5位)/復路 5時間34分36秒(2位)
3 東海大学 総合 11時間12分07秒
往路 5時間34分55秒(2位)/復路 5時間37分12秒(4位)
4 日本体育大学 総合 11時間 16分44秒
往路 5時間36分33秒(3位)/復路 5時間40分11秒(9位)
5 東洋大学 総合 11時間16分59秒
往路 5時間39分48秒(10位)/復路 5時間37分11秒(3位)
6 早稲田大学 総合 11時間17分29秒
往路 5時間36分57秒(4位)/復路 5時間40分32秒(10位)
7 駒澤大学 総合 11時間18分09秒
往路 5時間38分45秒(7位)/復路 5時間39分24秒(7位)
8 中央大学 総合 11時間18分41秒
往路 5時間40分59秒(14位)/復路 5時間37分42秒(5位)
9 専修大学 総合 11時間18分42秒
往路 5時間39分15秒(8位)/復路 5時間39分27秒(8位)
10 亜細亜大学 総合 11時間19分14秒
往路 5時間40分29秒(13位)/復路 5時間38分45秒(6位)
11 城西大学 総合 11時間20分50秒
往路 5時間39分58秒(12位)/復路 5時間40分52秒(11位)
12 山梨学院大学 総合 11時間21分27秒
往路 5時間39分48秒(9位)/復路 5時間41分39秒(12位)
13 中央学院大学 総合 11時間21分30秒
往路 5時間37分30秒(6位)/復路 5時間44分00秒(15位)
14 大東文化大学 総合 11時間25分30秒
往路 5時間42分00秒(15位)/復路 5時間43分30秒(14位)
15 法政大学 総合 11時間27分46秒
往路 5時間45分12秒(16位)/復路 5時間42分34秒(13位)
16 明治大学 総合 11時間27分57秒
往路 5時間39分53秒(11位)/復路 5時間48分04秒(19位)
17 神奈川大学 総合 11時間33分20秒
往路 5時間46分02秒(17位)/復路 5時間47分18秒(17位)
18 國學院大學 総合 11時間34分09秒
往路 5時間46分50秒(18位)/復路 5時間47分19秒(18位)
19 国士舘大学 総合 11時間36分30秒
往路 5時間52分06秒(19位)/復路 5時間44分24秒(16位)
20 関東学連選抜 総合 11時間41分53秒
往路 5時間53分45秒(20位)/復路 5時間48分08秒(20位)
区間賞
1区 21.4km 佐藤悠基 東海大学 1時間01分06秒 区間新
2区 23.2km 竹沢健介 早稲田大学 1時間07分46秒
3区 21.5km 上野裕一郎 中央大学 1時間02分50秒
4区 18.5km 佐藤秀和 順天堂大学 55分30秒
5区 23.4km 今井正人 順天堂大学 1時間18分05秒 区間新
6区 20.8km 末吉 翔 日本大学 59分29秒
7区 21.3km 鷲見知彦 日本体育大学 1時間04分38秒
8区 21.5km 北島寿典 東洋大学 1時間06分28秒
9区 23.2km 長門俊介 順天堂大学 1時間10分06秒
10区 23.1km 松瀬元太 順天堂大学 1時間08分59秒 区間新
それにしても順天堂は強かったですねえ。5区の今井選手が優勝の原動力となり、復路も前日の勢いをそのままにして総合優勝。オマケに復路も優勝する完全優勝で幕を閉じました。区間賞も4人出しているので、順大史上最強に相応しいチームでした。一方、7位に終わった駒澤大学。駒澤時代は終焉を迎えてしまうのか?ちなみに大東文化大学は総合14位に終わり、来年も予選会から出直しです。来年こそはシード権が欲しい…。
そして夜は、「ボクシング・グランプリ2007」がありました。
メインイベントのWBC世界スーパーフライ級タイトルマッチは、同級2位の元王者、川嶋勝重(大橋)が王者のクリスチャン・ミハレス(メキシコ)に10回1分5秒、TKOで敗れて王座復帰に失敗。試合は川嶋が10回に右フックを受けてダメージを負い、さらに連打を浴びて試合を止められた。
WBA世界スーパーフェザー級は、日本の帝拳ジムと契約する王者のエドウィン・バレロ(ベネズエラ)が、挑戦者で同級12位のミチェル・ロサダ(メキシコ)を1回1分12秒、TKOで下して初防衛に成功。バレロは2度のダウンを奪う完勝で、戦績を21戦全KO勝ちとした。
うーん、川嶋選手残念ながらリベンジならず。試合後に「まだやりたい」と言っておりますが、正直言って限界じゃないかと思います。現役引退orバンタム級転向か、川嶋選手の決断は如何に?そして、元祖1ラウンドKO男のエドウィン・バレロの初防衛戦は、やっぱり1ラウンドで勝負あり。弱すぎた相手とバレロのハードパンチが一体となった試合でした。「俺とKOはセットだ」と言えるのは、浪速の某選手ではなく、バレロでしょう。次もバレロ選手のKOに期待しましょう。
さて、今回は日本VSメキシコの国別対抗戦でしたが、団体成績は3勝1敗1分で日本が勝ちました。特に印象に残ったのは、日本ウェルター級チャンピオンの大曲輝斉選手が登場した中堅戦でした。試合のほうは、メキシコのアレハンドロ・ガルシア選手を3度倒してのTKO勝ち。毎回のダウンを奪った大曲選手は3回、右カウンターを相手の顔面に直撃。キャンバスにノビたガルシア選手を見て主審がただちに試合終了を宣告しました。今回の試合をきっかけに大ブレイクしそうな大曲選手。今後の活躍に注目です。