朝のうちは小雨が降っていたが後に薄日がさすほどに回復した。そんななか,今日は一日空いたので車で,旧徳地町の山地へ。
空き地に車を置いて,山林道を奥へ奥へと歩いた。この林道の入口に「親子熊に注意」との標示があったことから,念のために鈴を腰につけて歩くことに。湿地にさしかかったところで,濃紫色のミゾカクシを大きくしたような花をつけた植物を見かけた。はじめての出会いである。遠くからはコバギボウシに見えたこの野草,図鑑で調べたところ「サワギキョウ」と判明。
今日の一枚はそんなサワギキョウ(キキョウ科/ミゾカクシ属)とする。今日もシラヤマギクをはじめいろんな野草たちに出合った。オミナエシ,オトコエシ,メドハギ,ノササゲ,ノボロギク,イヌトウバナ,アキノノゲシ,イヌタデ,オオケタデなどなど・・・。今日はサワギキョウに出会えて大満足。
ここのところ朝夕は涼しく,ようやく秋のはじまりを感じさせてくれるようになった。そんななか,朝の散歩は「兄弟山」(おとどいやま)近くの山林道を峠方向へ。
相変らずここはとても静か。聞こえてくるのは蝉にかわって秋の虫たちの鳴き声と,時折,野鳥の泣き声が聞こえるだけ。山の斜面に生えているフユイチゴが真っ白い花をつけているのを見かけた。
例年ならば8月の中~下旬には咲いているのに,今年はいつまでも暑かったことから随分遅れたようだ。今日の一枚はそんなフユイチゴの花とする。
そしてもう一枚は,山道のあちこちで見かけたゲンノショウコとする。これらのほか,オトコエシ,いまだ健在のヤマホトトギスやオトギリソウ,咲き始めたミゾソバなどをカメラに収めて帰った。ここでもツルリンドウとツルニンジンを探したが見つからなかった。