花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

庭の花木(4月)ハナカイドウ、クサボケ、ミツバツツジ、シャクナゲ、他

2020-04-05 | 自宅の花木
裏山の山桜も満開を過ぎて花びらがベランダにひらひらと飛んでくるようになりました。
我が家の花木もただやたらと短く刈り込み、花を見事に付けることはありません。
それでも少しずつでも咲けば楽しみです。

ハナカイドウ(花海棠)   別名:カイドウ
バラ科リンゴ属、落葉低木、中国原産、花期:4月~5月、庭園樹、盆栽。
枝先に垂れ下がって花開く、花柄は細長く4~5cm、
花はふつう半ば八重咲きで径4cmぐらいで、淡紅色です。
中国の唐の玄宗皇帝が酔って眠る楊貴妃をハナカイドウにたとえたように、
昔から美人の代名詞として使われるほどです。
▲3/29雪が積もった時です。

クサボケ(草木瓜)   別名:シドミ、コボケ
バラ科ボケ属、落葉低木、花期:4月~5月、
日本固有種を栽培し、中国名は日本木瓜で、中国やアメリカに帰化しているとか、
幹は地を這うか又は斜上し、枝に刺がある。 
花は普通、両性花、雄花が混生することもある。花は直径約3㎝。花弁は橙赤色、5個。
▲分かり難いが左側の花が雄花で雄しべが20本以上ある。

ユキヤナギ(雪柳)
バラ科シモツケ属、落葉低木、花期:4月
和名は、葉がヤナギに似て、白い多数の花が、雪をかぶったように見えることからつけられました。

ミツバツツジ(三葉躑躅)
ツツジ科ツツジ属、落葉低木、花期:3月~4月、庭園樹。
葉より先に枝先に紅紫色の花を1~3個開く、花径は3~4cm、雄しべは5個。


スキミア(シキミア)
ミカン科ミヤマシキミ属、常緑低木、花期:4月~5月、花壇の寄せ植え。
日本原産のミヤマシキミが、ヨーロッパに渡って品種改良されたもの。 
スキミアには、大きく分けて実を楽しむタイプ(雌株)と花を楽しむタイプ(雄株)がある。
これは、晩秋から冬にかけてプチプチとしたつぼみをつけ、春になると花が咲くのは雄株です。 
10月頃の蕾から何時になったら花が咲いてくれるのかと待っていました。
▲左は、我が家の花で寂しいので、   右は、近所で撮ったものです。

シャクナゲ(石楠花)
ツツジ科ツツジ属、常緑低木、花期:4月~5月、
シャクナゲには、日本シャクナゲと西洋シャクナゲがあります。
見分け方は、葉の違いが分かり易いです。(交雑種や例外もあるかもしれませんが)
日本石楠花の葉は、裏側が茶褐色で、うっすら毛があり、葉の両端が裏へ丸く反っている。
西洋石楠花の葉は、裏側が緑で、形も平らです。 
数多くの交配種があり、多くの花色や花房の品種がある。

西洋シャクナゲです。
株により咲いているもの未だ蕾状態のものなど色々です。
 

山側にある地植えのシャクナゲはまだ蕾状態です。
近所ののシャクナゲも我が家より咲き揃っていましたので載せておきます。
これは、日本シャクナゲですね。
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モクレン科の花達。白木蓮、辛夷、幣辛夷、紫木蓮、泰山木。

2020-04-04 | 樹木(花木)
どこに行っても桜ばかりが目に付きますが、赤紫色の木蓮が白木蓮より
遅れて咲いているのを見ましたのでモクレン科の花として取り上げてみました。

モクレン(木蓮、木蘭、Magnolia quinquepeta もしくは Magnolia liliiflora、
中国では紫玉蘭と表記するが木蘭、辛夷、木筆、望春、女郎花とも呼ばれる)
花が紫色であることから、シモクレン(紫木蓮)の別名もある。今日では、
ランよりもハスの花に似ているとして「木蓮」と呼ばれるようになった。 by Wikipedia

ハクモクレン(白木蓮)   別名:ハクレン
モクレン科モクレン属、落葉高木、中国原産、花期:3月~4月、公園樹、庭園樹。
葉より先に枝先に大型の白花を付ける。花径10~15cm、木の上いっぱいに咲き、香りが高い。

コブシ(辛夷)
モクレン科モクレン属、落葉小高木、花期:3月~5月、公園樹、庭園樹、街路樹。
ハクレンと間違い易いが、花の向きが色々な方向で、花の付け根に葉が1枚付く。
小枝の先に直径6~10センチほどの芳香がある白い花が1輪ずつ開花する。
花弁は6枚あり、外側は赤紫色を帯びるのが特徴


シデコブシ(幣辛夷、四手辛夷)    別名:ヒメコブシ 
モクレン科モクレン属、落葉低木、花期:3月~4月、庭園樹。
葉に先立ってわずかに紅色を帯びた白色の花が開く。
シデコブシの花は花弁12枚から18枚で構成される特徴を持ち、
ひとつひとつの花弁は4cm程の細長いリボン状になっています。
花びらが注連縄などに使われるシデ(四手/紙垂)に似ることから名付けられた。


ベニコブシ(ヒメコブシ)? シデコブシの変種。花、木やや小さい花弁は7枚以上と言われるが、
花弁裏側に赤い筋が入るものをいうのでベニコブシと違うかも?


モクレン(シモクレン:紫木蓮)
モクレン科モクレン属、落葉低木、中国原産、花期:3月~4月、庭園樹。
葉に先立って枝先に暗赤紫色の大型の花を開く。花弁は6個、長さ5~13cm。花には多少芳香がある。
尚、サラサモクレンと言うピンク色のモクレンがあるようです。
サラサモクレンは、モクレン(シモクレン)とハクモクレンとの交雑種で、
両者の中間の形質をもち、花色はほぼ白色~淡赤色~暗赤色など変化が多く、
花形や樹形などにも幅広い変異があり、多くの品種が作られている。

タイサンボク(泰山木)
モクレン科モクレン属、常緑高木、北米中南部原産、花期:5月~7月、公園樹、庭園樹。
枝先に大型の白花を開く、花径12~15cm、強い香りがある。
萼片は3個で花弁状、花弁は広倒卵形でふつう6個です。
少し早く咲き過ぎている感がしますが、タイサンボクでしょうか。

番外編
近所を歩いている時に黄色いモクレンを見かけました。
最初は白いモクレンが枯れて黄色いのかと思っていましたが、
調べたら黄色いモクレンもあるんですね。多分これがそううかも。
▼キモクレン(黄木蓮)

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春の野草達、アズマイチゲ、ヒメウズ、タンチョウソウ、ノミノツヅリ、他

2020-04-02 | 花の写真
最近の世の中は新型コロナウイルス感染拡大を受けて、市民生活が大きく変わっています。
しかし周りの自然は例年の如くに季節は回っています。
穏やかに人間が、自然を楽しめる時が早く来るように節度ある対応が必要です。
今は外出自粛中ですので、3月に撮ったものからの投稿です。

アズマイチゲ(東一華)
キンポウゲ科イチリンソウ属、多年草、花期:3月~5月、
白い花を茎先に1つつける。 花径は3、4センチくらいである。
白い花びらのように見えるのは萼片である。 萼片は8枚から13枚ある。
茎葉は3出複葉で3枚が輪生する。 


トキワハゼ(常盤爆)
ハエドクソウ(ゴマノハグサ)科サギゴケ属、1年草、花期:4月~10月、
茎の先に小さな花をまばらに付ける。花冠は淡紅紫色の唇形で長さ1cm。
ムラサキサギゴケに似るが横に這う枝を出さない、花色が薄い、やや小ぶり、
上唇弁の裂け方、生息域等がやや違う。

ヒメウズ(姫烏頭)
キンポウゲ科ヒメウズ(オダマキ)属、多年草、花期:4月~5月、
基部は茎を抱く、白色でやや紅紫色を帯びた小さな花を下向き付ける。花弁長は2.5mm。
白い萼片は長楕円形で長さ5~6mm、果実は袋果で2〜4個が上向きにつく。 
 


タンチョウソウ(丹頂草)    別名:イワヤツデ
ユキノシタ科タンチョウソウ属、多年草、中国、朝鮮原産、花期:3月~4月、
花は、葉が展開する直前かほぼ同時に咲きます。花茎はまっすぐに伸び、上のほうで枝分かれして、
花径5mmほどの白い花を多数咲かせます。白い萼と白い花弁が重なり合って、
花びらが10枚あるように見えます。 ヤツデに似た掌状の葉 が数枚出る。
 

ラショウモンカズラ(羅生門葛)
シソ科ラショウモンカズラ属、多年草、花期:4月~5月、
シソ科のなかでも大きな花をたくさんつけるところが特徴 。
この花の形が、羅生門で渡辺綱が切り落とした鬼女の腕に例えた名前といわれる 。
似た花にオチフジがあるようですが、この花は生育地が関西で花に毛が無い様です。
始め萼だけ見て花後か花前か迷いました、(上の花が終わり頃に見えたので)
調べたら果実は分果、4室に分かれとありましたので花前と思います。

ノミノツヅリ(蚤の綴り)
ナデシコ科ノミノツヅリ属、1~2年草、花期:3月~6月、
ハコベに似た小さな5弁の白花咲くが、2~3mmと更に小さな花です。
萼片は5個で倒卵形の花より長い。(ハコベは花弁が基部まで切れ込み10個のように見える)
和名は小さな葉をノミの綴(つづり=綴織物の衣服)にたとえたもの。

ミヤマキケマン 上唇先端に紫斑なし ▼シロヤブケマン  花先端が紫の白花種

ヒゴスミレ(肥後菫)  
スミレ科スミレ属、多年草、花期:3月~5月、
葉は3全裂し、側裂片はさらに全裂し、5全裂状となる。  
花は直径1.5cm〜2cm、白色まれに淡紅色で芳香のあるものが多い。 
似た花にエイザンスミレがありますが、葉が3裂するも付け根まで深く切り込まない。  


キランソウ(金襴草、金瘡小草 )   別名:ジゴクノカマノフタ
シソ科キランソウ属、多年草、花期:3月~5月、金瘡(きんそう:刀による傷)に効く薬草。 
葉の腋に濃紫色の長さ1cm位の花を付ける、上唇は短く2裂、下唇は大きく3裂して
中央の裂片は先がへこんでいる。
別名が凄い名ですが、墓場でよく見かけ、葉が地面に密集して円状になるのが、蓋の姿と重なつたとか、
春のお彼岸の時期に地獄の釜の蓋が開くと伝えられ、花が咲く時期と同じなのでついたという諸説ある。
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