どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

読書感想

2006年05月15日 19時00分07秒 | 
大塚康生インタビュー

非常に爽やかな読後感が残ります(^_^) 大塚氏の著書は今までにも読んできましたけど、今回のインタビューは総括というか、インタビュアーの整理の付け方の巧さもあり、氏の考え方・ものの見方・人との接し方がスムーズに伝わってきました。

東映動画生え抜きの氏は、戦後から現在に至るアニメ業界の生き証人であり、宮崎駿氏や貞本義行氏など多くの著名アニメーターを育んできました。また氏の師匠である森やすじ氏や大工原章氏にも、落ち着いた目でその特徴を分析しておられます(因みに私も一時、大工原氏にお世話になった事がありましたが、逃げ出す様に去ったニガイ経験があります。若さゆえの過ちとは言え、今でも本当に申し訳なく思ってます…)。

初期虫プロのリミテッドアニメ方式により、東映動画は大打撃を受けるワケですが、私はその手法を単純に批判しているかの様に受け止めていたのですが、ずっと冷静に見ていたんですね。業界の様々な演出家やアニメーターにも公正な視点を向けておられ、本当に感服した次第です。ますます尊敬の念が高まりました(^_^)


のーてんき通信?エヴァンゲリオンを創った男たち

数年前に刊行されたモノですが、非常に面白くサラサラと読めました(^_^) 軽妙な語り口が魅力です。武田氏にとっては、まだまだ生々しい事だらけで(岡田氏との確執とかね(^_^;)、書き方も慎重になっている部分もありましたけどね(^_^;

私自身も同時期にアニメーターを目指し、遠くから面白がったり、驚かされたりしつつ、同じ時代を生きてきた人達なので、感慨深いです。

良い意味でも悪い意味でもアマチュア気質のカタマリみたいな組織ですので、成功と挫折、天国と地獄の繰り返しですよね(^_^; まだまだこの先いろいろな話題を提供して、我々を楽しませてくれそうな人たちです。

さて引き続き、「ガイナックスインタビューズ」を読み進めるとしますか(^_^)