
第二次大戦末期の戦車部隊がテーマの映画です。主演はご存知ブラピさん。
構成としては大まかに戦闘シーンが3回、間に人間ドラマを挟むという感じ。
戦闘シーンの印象は、まずサウンドエフェクトが良かったです。砲撃の発射音や着弾音が腹に響く重低音で素晴らしく、戦場にいるかのような緊張感を出してくれていると思いました。
砲撃の描写もハリウッド映画ならではの本物感がハンパなく、戦車砲弾丸の跳弾描写まであってリアルへのコダワリ、恐れ入りましたって感じです(^_^;
もう絵的に全面的に田宮模型1/35ジオラマの世界でしたねぇ...子供の時にこういう世界を作る趣味があったもんで、市街地に佇むシャーマンとかイチイチ反応してしまいました...まぁ平和ボケの成せる技ってヤツです(^_^;
この映画のウリである、本物のドイツ戦車タイガーも堪能できましたけど、いかにも特別出演的な扱いで、大事に大事に扱ってるなぁって感じが伝わり、作品の中でちょっと浮いてしまってる感じがしました。
塗装なんかも...あれアフリカ戦線の砂漠仕様じゃないの?みたいな...。
ま、まぁ...貴重なモノ見せて貰えただけ、余計なこと言わない方が良いってことですかね(笑)
それと気になったのは曳光弾の描写。
確かに識別のために色はついていたようなんですけど、赤とか青とか、ちょっと鮮明すぎて、まるでレーザー光線打ってるみたいに見えたんです。
これって、実際に肉眼で見ないと実感できないんでしょうけど、どんなもんなんでしょうねぇ...。
そして...ドラマ部分というか、ストーリー的にはイマイチ感が大きかったかな。
中盤に、市街地の一角にある、女が二人いる部屋に押し入るシーンがあるんですけど、そこのシーンが異様に長くてクドい感じでした。
あとね、これは最近のハリウッド戦争映画に共通するんですが、妙に宗教を持ち出すところね。
確かに、ああ言う状況では縋りたくもなるだろうし、人種を越えての共通認識として会話に出がちになるんでしょうけど...日本人だからなのかなぁ...鼻につくんですよ(´・ω・`)
まぁ殺伐とした中で、なんらかの意味や道徳感を見いだすための重要なツールってことかもしれないけども。
最後のシーンも...詳細は触れませんけど、ちょっと甘いんじゃないのかなぁと思いました。
あの人、散々やっといて、最後にアレ?ちょっと納得いかないなぁみたいな(´Д`;)
ハリウッドっぽい、ご都合主義だなとね。
関係ないけど、ブラピも裸体見せたがるよなぁ(爆)
...でも、全体としてはまずまず満足できるかなと。戦車戦をクローズアップするのは珍しいし、何よりも映画の日料金だったので、微妙な言い方だけど(笑)その価値は充分あったと思います(^_^ゞ

