先日の
高倉健さんに引き続きですよ...。
広島イメージが強いですけど、ご本人は東北・仙台出身なんですね。
ヤクザ映画で一世風靡した人ですが、彼の出演作で好きなのは二本あります。
一つは1979年の映画「
太陽を盗んだ男」
国家とか大人とか正義とか背負った刑事役として、犯人役・沢田研二と真っ向から対峙する役割なんですが、もう凄まじいとしか言いようのない迫真の演技を見せてくれてます。
テーマがテーマだけに、カルト映画とかのレッテルを貼られて、表に出せない形にさせられてるのが悲しいんですが、機会があれば是非見て欲しい大作です!
こんな映画、もう日本じゃ作れないだろうなぁ...せめてBlu-ray化してほしいんだが(´д`)
もう一つは、その翌年の大河ドラマ「獅子の時代」です。
幕末の会津藩士が、明治維新の前後、どのように生きていったか、敗者の視点で追っていくのですが、その泥臭い演技が素晴らしかったと記憶してます。
一度オンエアの見たっきりなんですけどね(^_^;
YouTubeにいくつかありますが、エンディングシーンを貼っておきます。
「太陽~」とは真逆のような立場ですが、自分なりの信念と正義を貫く生き様が凄かった。
新聞記事にもありますけど、高倉健が「静」なら、この人は「動」なんですよね。
健さんはほとんど表情を変えず、能のような微妙な表情変化に対し、文太さんは顔を歪め、大きな表情変化で魅了する歌舞伎役者のようなタイプです。
両作品ともに、ボロボロになりながらも信念を貫く姿がジンジンを響いてくる。
菅原文太として、もっとも油がのっている時だったんだと思うし、そんな作品に出会えたのも嬉しいなぁと感じています。
本当にお疲れ様でした...。
