始まりを描く「トラ・トラ・トラ!」と、終わりを描いた「日本のいちばん長い日(67年・東宝版)」をまとめて鑑賞しました。
2本合わせると5時間あまりと、大変なボリュームですけど、全く長く感じない。両作ともに昔から何度も観ていますけど、やはり流石の名作で、テンポも良くて最後まで飽きずに鑑賞できました。
共通して感じたのは、「コミュニケーション」と「時間」、そして「矛盾」ですね。
開戦時は主に国際間、終戦時は国内で...という感じ。
人間社会としての普遍的なテーマでもありますけど、多かれ少なかれ常にズレが起きて、衝突の原因となる。
そこに疑心と欺瞞が生じ、不幸が生まれていく...。
「トラ・トラ・トラ!」では山本五十六が、「日本のいちばん長い日」では阿南惟幾が、それらを色々呑み込み背負う立場として描かれているんだなぁと。
まぁドラマ的に盛っている部分もあると思うし、人によって見方も様々でしょうけどね。
それにしても、始まりが冷え切った冬、終わりが真っ盛りの暑い夏というのも歴史の妙ですよねぇ。
そして久々に、そして松竹版の後に観た「日本のいちばん長い日」で大きく印象に残ったのはBGMの使い方。
作劇的・説明的な音楽を排し、ほぼ環境音のみで構成してますが、天皇が玉音を録音している時、特攻出撃で狂喜乱舞の中で声高に歌われる「若鷲の歌」と、玉音放送時に前奏として流れるちょっとヨレヨレした感じの「君が代」が非常に効果的で強い印象として残りました。
こういう演出は、今の映画人には出せないテイストですよね。
戦後そして、敗戦して70年を迎えた今日、観るに値しますし、若い人にも是非観ておいてほしい作品だと思います。
2本合わせると5時間あまりと、大変なボリュームですけど、全く長く感じない。両作ともに昔から何度も観ていますけど、やはり流石の名作で、テンポも良くて最後まで飽きずに鑑賞できました。
共通して感じたのは、「コミュニケーション」と「時間」、そして「矛盾」ですね。
開戦時は主に国際間、終戦時は国内で...という感じ。
人間社会としての普遍的なテーマでもありますけど、多かれ少なかれ常にズレが起きて、衝突の原因となる。
そこに疑心と欺瞞が生じ、不幸が生まれていく...。
「トラ・トラ・トラ!」では山本五十六が、「日本のいちばん長い日」では阿南惟幾が、それらを色々呑み込み背負う立場として描かれているんだなぁと。
まぁドラマ的に盛っている部分もあると思うし、人によって見方も様々でしょうけどね。
それにしても、始まりが冷え切った冬、終わりが真っ盛りの暑い夏というのも歴史の妙ですよねぇ。
そして久々に、そして松竹版の後に観た「日本のいちばん長い日」で大きく印象に残ったのはBGMの使い方。
作劇的・説明的な音楽を排し、ほぼ環境音のみで構成してますが、天皇が玉音を録音している時、特攻出撃で狂喜乱舞の中で声高に歌われる「若鷲の歌」と、玉音放送時に前奏として流れるちょっとヨレヨレした感じの「君が代」が非常に効果的で強い印象として残りました。
こういう演出は、今の映画人には出せないテイストですよね。
戦後そして、敗戦して70年を迎えた今日、観るに値しますし、若い人にも是非観ておいてほしい作品だと思います。