昨日の続きって感じです。
池袋に16時ちょい過ぎに到着、16時50分からの上映時間に充分間に合いました(^_^)
ロビーには本日上映する作品、当時のポスターが掲示。
ポスター内右上の「ミュージックライフ ジャズファンの雑誌」という広告文に目が行ってしまった...中高生の時、ロック専門誌として買ってましたが、昔はジャズ専門誌だったんですねぇ。
それはさておき、「めし」と「山の音」の簡単な感想。
「めし」は観たことある気でいたんですが、「驟雨」あたりと勘違いしてました。ということで両作品ともに初見。
どちらも上原謙との夫婦役ですが、特に夫の性格が180度も違うので、連続してみると戸惑ってしまいます(^_^;
「めし」では平凡だけれども真面目で優しい夫、「山の音」では復員のためやさぐれて、嫁に冷たく、不倫を楽しむ不実な夫という役回り。
原節子は「めし」では貧しく家計に追われて疲れ、人生やり直したいと願う嫁。「山の音」では優しく献身的で特に舅と実の親子のような可愛い嫁。
「めし」は成瀬作品の中でも傑作とされるだけあって、やはりこっちの方が観てて良い作品だなぁと思えましたね。
話の流れとしては、小津安二郎作「淑女は何を忘れたか」や「お茶漬けの味」みたいに、ある時親戚の若い女の子がやってきて、中年夫婦の間柄を引っかき回すというパターン。
まぁ今も昔も世代間のギャップに悩まされるってあるんですねぇ...「今の若い子は...」って永遠と言い合ってるワケでね(^_^;
脇役も良かった。杉村春子ってやっぱり巧い役者さんだなぁと。
「晩春」や「東京物語」みたいに、ズケズケと物を言い、周囲からは顰蹙を買う役どころが多い人ですけど、本作ではホワ~っと柔らかい優しいお母さんになって登場!
顔つきも柔和そのもので、別人のように見えましたねぇ...。小津作品でも「浮草」で同じような配役で出てますけど、演技力の凄さを観たって感じです。
映画女優ではないが、多くの名監督が使いたがったワケがわかったような気がしました(^_^)
それともう一人は、小林桂樹。原節子の実家に妹婿として母と同居している真面目で実直な役どころですが、この人の独特の惚けた味って大好きで(*^o^*)
黒澤明作品「椿三十郎」で囚われの侍役でもその妙味が買われていたように、真面目さ故の面白さが引き立って実にイイ!
上原謙の姪に説教するシーンは絶品ですね(^_^)
そんな感じで「めし」は満足のいく良い作品でしたけど、「山の音」は個人的に判りにくいというか、馴染めないなぁ...と思っちゃった作品でしたねぇ。
夫・上原の無軌道振りも?って感じでしたし、愛人との関係も間に何人か挟まれていたりして判りにくかった。
全体的な作風も鎌倉を舞台とした小津安二郎を強く意識した感じで、観ていて自然に比べてしまい、なんか中途半端な感じで(´д`)
最後もなんだか救われない終わり方で...まぁ成瀬作品の特徴なんですけど、鑑賞後はモヤモヤした気分になってしまいました(^_^;
ともあれ、思い切って観に行って良かったなぁと思います。
小津作品はこれからも上映の機会あれば行くと思いますが、成瀬作品はなかなか足が向かないと思いますので、個人的には貴重な機会だったと。
それと原節子の声がちょっとハイトーンで可愛い声してたのも印象的でした(*^o^*)
今日は「秋日和」と「小早川家の秋」やってるんだよなぁ...タイミングがあまり良くなくて行けないんですわ...残念><;
池袋に16時ちょい過ぎに到着、16時50分からの上映時間に充分間に合いました(^_^)
ロビーには本日上映する作品、当時のポスターが掲示。
ポスター内右上の「ミュージックライフ ジャズファンの雑誌」という広告文に目が行ってしまった...中高生の時、ロック専門誌として買ってましたが、昔はジャズ専門誌だったんですねぇ。
それはさておき、「めし」と「山の音」の簡単な感想。
「めし」は観たことある気でいたんですが、「驟雨」あたりと勘違いしてました。ということで両作品ともに初見。
どちらも上原謙との夫婦役ですが、特に夫の性格が180度も違うので、連続してみると戸惑ってしまいます(^_^;
「めし」では平凡だけれども真面目で優しい夫、「山の音」では復員のためやさぐれて、嫁に冷たく、不倫を楽しむ不実な夫という役回り。
原節子は「めし」では貧しく家計に追われて疲れ、人生やり直したいと願う嫁。「山の音」では優しく献身的で特に舅と実の親子のような可愛い嫁。
「めし」は成瀬作品の中でも傑作とされるだけあって、やはりこっちの方が観てて良い作品だなぁと思えましたね。
話の流れとしては、小津安二郎作「淑女は何を忘れたか」や「お茶漬けの味」みたいに、ある時親戚の若い女の子がやってきて、中年夫婦の間柄を引っかき回すというパターン。
まぁ今も昔も世代間のギャップに悩まされるってあるんですねぇ...「今の若い子は...」って永遠と言い合ってるワケでね(^_^;
脇役も良かった。杉村春子ってやっぱり巧い役者さんだなぁと。
「晩春」や「東京物語」みたいに、ズケズケと物を言い、周囲からは顰蹙を買う役どころが多い人ですけど、本作ではホワ~っと柔らかい優しいお母さんになって登場!
顔つきも柔和そのもので、別人のように見えましたねぇ...。小津作品でも「浮草」で同じような配役で出てますけど、演技力の凄さを観たって感じです。
映画女優ではないが、多くの名監督が使いたがったワケがわかったような気がしました(^_^)
それともう一人は、小林桂樹。原節子の実家に妹婿として母と同居している真面目で実直な役どころですが、この人の独特の惚けた味って大好きで(*^o^*)
黒澤明作品「椿三十郎」で囚われの侍役でもその妙味が買われていたように、真面目さ故の面白さが引き立って実にイイ!
上原謙の姪に説教するシーンは絶品ですね(^_^)
そんな感じで「めし」は満足のいく良い作品でしたけど、「山の音」は個人的に判りにくいというか、馴染めないなぁ...と思っちゃった作品でしたねぇ。
夫・上原の無軌道振りも?って感じでしたし、愛人との関係も間に何人か挟まれていたりして判りにくかった。
全体的な作風も鎌倉を舞台とした小津安二郎を強く意識した感じで、観ていて自然に比べてしまい、なんか中途半端な感じで(´д`)
最後もなんだか救われない終わり方で...まぁ成瀬作品の特徴なんですけど、鑑賞後はモヤモヤした気分になってしまいました(^_^;
ともあれ、思い切って観に行って良かったなぁと思います。
小津作品はこれからも上映の機会あれば行くと思いますが、成瀬作品はなかなか足が向かないと思いますので、個人的には貴重な機会だったと。
それと原節子の声がちょっとハイトーンで可愛い声してたのも印象的でした(*^o^*)
今日は「秋日和」と「小早川家の秋」やってるんだよなぁ...タイミングがあまり良くなくて行けないんですわ...残念><;