つ...ついに我が手にって感じで非常に感慨深いです(T_T)
いわゆる"小津本"と言われる多種多様な研究・解釈を著す本(没後50年以上経つも未だに毎年のように誰かが出している(^_^;)が好きで、色々読みあさってきましたけど、読めば読むほど、それらが一冊の書籍に繋がっているという...。
例えばこんな感じでね<小津ごのみ (ちくま文庫)より>。
もう、気になって気になってしょうがないワケですよ(^_^;
で...十何年か前からかな...ネットで調べ始めたところ、昭和47年発行されたもので、現在は絶版(というか2000部ほどの限定版だった)らしいし、「蛮友社」なる出版社もこの一冊を発行する目的で映画監督・井上和男氏が有志とともに起こしたもので...入手困難、古書店でウン万円もの価格がついている非常に希少性の高い書籍であることが判明><
う〜...あまりに高値の花...オレには無理だ...手が届かない...orz...って感じだったんですよね。
でも常に頭の中にあって、その後も"小津本"読む度に疼いちゃっておさまらない(´д`;;;)
で、自分の中で折り合いつけて、3万未満の出物あったら検討しようと基準を設けた次第。
そしてついに2.8万円で納得のいくものを見つけ、この度購入した次第です\(^o^)/
舘27.4・横19.4・厚さ5.2cm・710頁と、小津安二郎の巨躯を表現したような大きくズシリと重い本です。
特典とも言える小津安二郎の手による14点のイラストもバッチリです(*^m^*)
さて中身です...実物を目にするのも、ましてや手にとって頁をめくるのさえ初めてです(*´д`*)
内容はI〜IXに分けての9章立てという構成です。
そして奥付。
「改訂価格10、000円」と上から貼り付けてありました。確か当初6千円だったと聞いたことがありますが、どこかの時点で値上げしたんですかね(^_^;
昭和47年の1万円かぁ...今の物価スライドにしてやっぱ4〜5万くらいになっちゃいそうですね(汗)
その当時、私10歳・小4の夏ですわ...仮面ライダーや人造人間キカイダーに夢中になってた頃でございます(^_^ゞ
小津安二郎に出会う4年前のことだったんですね...。
開くとフワーっと古本特有の酸化したすっぱい匂いがしますが、前の所有者が大事にしていた感じで、どの頁にも汚れがなく、思った以上に状態の良いものでした(^_^)
女優・高峰秀子も著書「わたしの渡世日記〈下〉 (新潮文庫)」で、この本について触れています。
映画演出家の中で、小津安二郎ほど人望の厚かった人はいないだろう。昭和四十七年八月に刊行された「小津安二郎・人と仕事」という本は、本の売れゆきなど度外視した、とてつもなく立派な本である。
かつて小津安二郎に薫陶を受けた、山内静夫、井上和夫、下河原友雄の執念と情熱の塊のようなこの本は、小津安二郎という優れた人間の足跡を一冊の本によって世の人に知らしめようというよりも、自分自身の中に抱いて懐かしみたいという愛情に満ちて、いっそう哀しい。百人の余にわたる文章が連なっているが、いずれも小津安二郎に対する切々たる追慕の言葉ばかりである。
何十年つきあっても印象のボケている人と、わずかな時間でも、心の中にじっくりと住みついてしまう人がある。小津安二郎は私にとって、後者にあたる最も貴重な「心の住人」のひとりだ。
"小津本"の原点にして、集大成...いろんな思いを胸にジックリこの本を味わおうと思います。
いわゆる"小津本"と言われる多種多様な研究・解釈を著す本(没後50年以上経つも未だに毎年のように誰かが出している(^_^;)が好きで、色々読みあさってきましたけど、読めば読むほど、それらが一冊の書籍に繋がっているという...。
例えばこんな感じでね<小津ごのみ (ちくま文庫)より>。
もう、気になって気になってしょうがないワケですよ(^_^;
で...十何年か前からかな...ネットで調べ始めたところ、昭和47年発行されたもので、現在は絶版(というか2000部ほどの限定版だった)らしいし、「蛮友社」なる出版社もこの一冊を発行する目的で映画監督・井上和男氏が有志とともに起こしたもので...入手困難、古書店でウン万円もの価格がついている非常に希少性の高い書籍であることが判明><
う〜...あまりに高値の花...オレには無理だ...手が届かない...orz...って感じだったんですよね。
でも常に頭の中にあって、その後も"小津本"読む度に疼いちゃっておさまらない(´д`;;;)
で、自分の中で折り合いつけて、3万未満の出物あったら検討しようと基準を設けた次第。
そしてついに2.8万円で納得のいくものを見つけ、この度購入した次第です\(^o^)/
舘27.4・横19.4・厚さ5.2cm・710頁と、小津安二郎の巨躯を表現したような大きくズシリと重い本です。
特典とも言える小津安二郎の手による14点のイラストもバッチリです(*^m^*)
さて中身です...実物を目にするのも、ましてや手にとって頁をめくるのさえ初めてです(*´д`*)
内容はI〜IXに分けての9章立てという構成です。
そして奥付。
「改訂価格10、000円」と上から貼り付けてありました。確か当初6千円だったと聞いたことがありますが、どこかの時点で値上げしたんですかね(^_^;
昭和47年の1万円かぁ...今の物価スライドにしてやっぱ4〜5万くらいになっちゃいそうですね(汗)
その当時、私10歳・小4の夏ですわ...仮面ライダーや人造人間キカイダーに夢中になってた頃でございます(^_^ゞ
小津安二郎に出会う4年前のことだったんですね...。
開くとフワーっと古本特有の酸化したすっぱい匂いがしますが、前の所有者が大事にしていた感じで、どの頁にも汚れがなく、思った以上に状態の良いものでした(^_^)
女優・高峰秀子も著書「わたしの渡世日記〈下〉 (新潮文庫)」で、この本について触れています。
映画演出家の中で、小津安二郎ほど人望の厚かった人はいないだろう。昭和四十七年八月に刊行された「小津安二郎・人と仕事」という本は、本の売れゆきなど度外視した、とてつもなく立派な本である。
かつて小津安二郎に薫陶を受けた、山内静夫、井上和夫、下河原友雄の執念と情熱の塊のようなこの本は、小津安二郎という優れた人間の足跡を一冊の本によって世の人に知らしめようというよりも、自分自身の中に抱いて懐かしみたいという愛情に満ちて、いっそう哀しい。百人の余にわたる文章が連なっているが、いずれも小津安二郎に対する切々たる追慕の言葉ばかりである。
何十年つきあっても印象のボケている人と、わずかな時間でも、心の中にじっくりと住みついてしまう人がある。小津安二郎は私にとって、後者にあたる最も貴重な「心の住人」のひとりだ。
"小津本"の原点にして、集大成...いろんな思いを胸にジックリこの本を味わおうと思います。