どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

戦時体制下の子供たち

2021年08月15日 18時50分00秒 | 話題
小学校は国民学校と称され、通う児童は少国民。

新聞に投書された方は、私の亡父と恐らく同い年。

学級は小隊、級長は小隊長などと呼ばれたという話しもよく聞かされた。

職員室に入るときなどは「○○(担任教師の名字)小隊、△△入ります!」と敬礼したという。

亡父から初めて聞いた時、シュールすぎて信じられなかったが、他の人の話しも重ねて聞くと本当だったんだなと実感する。

同世代でもある田原総一朗さんが昭和20年の思いでをこんな風に語っていたのが印象的。

「20年の1学期まで教師は『貴様達は将来兵士となって御国のために命を捧げるのだ』と声高に言ってたのに、夏休みが終わり2学期になったら『これからは民主主義です』と表情も語調も含めてコロッと言うことが変わった。大人も世の中も信じられなくなった」...と。

その時代に生き、立ち会ったからこそ...実感のある生々しい記憶だ...。

終戦から76年か...戦時にどんな体験をしたかは、人それぞれだけど、我々は少しでもその記憶に耳を傾け伝えていく事を忘れてはいけないなと思う。

「この世界の片隅に」の作者・こうの史代さんの言葉「(私たちは)戦後に生まれたということは戦争を生き延びた人からしか産まれていない。そのことを誇りに思う。そして敬意を表したい」

全く、その通りです。