一昨日5日(金)に
ドラマもやったので、併せて観てみました。
いや~もう比較するとかいう次元じゃ全く無いですね(^_^; 最初からTVドラマ版には何の期待もしてませんでしたが、よくあるチープで陳腐な2時間サスペンスドラマに仕上がってました(笑) いっそのこと主演に船越英一郎氏にしたほうが笑えて良かったんじゃないかなと。こんなの許すから黒澤プロダクションは凋落の一途を辿るんでしょうねぇ…(´Д`;)
原作である黒澤版をなぞってるならまだしも、アレンジの仕方が酷い。理事の岩淵が電話で会話する相手というのも作中の軸でもあるんですが、国会議事堂バックに話す議員バッチを付けたセンセイという明確な描写をしてしまってるので、まるで広がりが無くなってます。あそこを敢えてボカスことによって作品にリアリティが出てくると思う部分なのですがねぇ…。
村上弘明も変に三船敏郎を意識し過ぎて、とっつかまえた関係者を殴ったり小突いたりしてますが、乱暴なだけで表面的。三船の場合、相手の目を覚まさせようとしたり、部分的に強圧感を出すために意味を込めてやっているのであって、そういうの全然理解していない感じです。
主役の西と佳子の夫婦関係、そして佳子の兄を姉にしたのも噴飯モノです(笑) 変に女の嫉妬要素を入れて、流れがオカシクなり、最後は愛の逃避行でチャンチャン(爆) なんじゃこりゃ!ですよ、黒澤明がこの作品で何を訴えたかったのかが、全くソラされてしまっていて、巨悪がまるで世界征服を狙うショッカーみたいに見えちゃいましたよ(村上弘明なので、ライダーに変身するんじゃないかと妄想しちゃいますし(^_^;)。
Blu-ray版を改めて見返し、巨悪への怒り・悲劇性、時代性(黒澤版は戦後15年当時、主役の西らが如何に焼け跡からのサバイバルしてきたかもテーマになっている)も相まって、重厚感に満ちた映画です。
それに比べて現代に置き換えたドラマ版…あ~もうホントに演出もダメ、役者もダメ。リメイクやると映画でもドラマでもついつい観てしまうんですが、いつもガッカリするばかりですorz 韓国ドラマで作ってもらったほうがよっぽど良いかもしれませんねぇ…。
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