どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

中野を巡るさまざま...。

2016年01月26日 19時10分00秒 | 話題
その昔、中野区民だったことがありまして、中野ブロードウェイ界隈には少なからず思い入れが(^_^)

サブカルの街か...。まんだらけの拡張と共にヲタ文化が花開き、秋葉原ともちょっと違う郊外ならではの落ち着きある発展をしてきたワケですが、その裏に位置するワールド会館は悲しい有様になっているみたいですね...。

ちょっと前にもテレビのドキュメンタリー番組でテナントの皆さんがビルオーナーの不祥事を被って悪戦苦闘する様を描いてましたけど、まだまだ大変そう(´д`)

中野の九龍城とか渾名されてますが、決して怖い雰囲気はありません。良い雰囲気の専門店(飲み屋さん)が頑張っています。

良い意味で地域丸ごと昭和を維持しているような場所なので、このまま存続してもらいたいです。

過去には「クラシック」という味わい深い喫茶店もあったのですが、様々な事情で消えてしまいましたしね。

そう言えば、中野サンプラザも無くなるんですよね...管理会社は否定コメント出してますけども...なんか寂しいよなぁ(ノД`)



小津安二郎の意思

2016年01月25日 19時40分00秒 | 映画
名高い名作「晩春」と「麦秋」の間に作られた異色な存在である「宗方姉妹」。

新東宝という労働争議から生まれた特殊な事情を持つ映画会社でメガホンと取ったこともあり、俳優陣も東宝系な感じで異色だし、独特の雰囲気と面白さがある作品です。

10年ほど前にNHK-BSで放送したものを録画保存していて、たまに引っ張り出して観ていたのですが、画像の不鮮明さに加えて音声が非常に聴きとりにくく、この度思い切ってDVDを購入しました。松竹のと比べて倍もする割高さ(^_^;

でもまぁ...これが「晩春」や「東京物語」のように4Kスキャニング・リマスタリングなんて、夢のまた夢...まず無いだろうと考えて割り切りました。

まぁ金だして買っただけのことはあって、画像もある程度の修復はされているようですし、シーンによってはハッとするほど鮮明(^_^)

音声はそれほど改善されてないけど、字幕があるので有り難いです。

私的に好きなシーン(^_^)

ダメな旦那にそれでも貞淑な妻であろうとする姉・田中絹代に苛立つ妹・高峰秀子とが口論しているところ...。

妹「古いわよ、古い古い!お姉さん古い!」

姉「ねぇ...あんたの新しいってこと、どういうこと?」

姉「あたしは古いくならないことが新しいことだと思うのよ...ほんとに新しいことは、いつまでたっても古くならないことだと思ってんのよ」

姉「あんたの新しいってことは去年はやった長いスカートが今年は短くなるってことじゃない。みんなが爪を赤くすれば、自分も赤く染めなきゃってことじゃないの?明日古くなるもんだって、今日だけ新しく見えさえすりゃあんたそれが好き?」

妹は何も言えなくなってしまいます...。

これは前作「晩春」が賛否両論を受け、社会性を無視した現実逃避とか時代錯誤などと批判されたことに対する強い反論でもあるワケなんですが、今もって全くそのまま通用するメッセージです。

今の視点で観ると小津安二郎一連の作品は時代性をあえて削除したことにより、どの時代においても普遍性を持ち、全く色あせることなく観る者の心に響いてきます。

こんなことは中々できることじゃないと思います。黒澤明や成瀬巳喜男にだって不可能でした。

「なんでもないことは流行にしたがう」、そして「豆腐屋には豆腐しか作れない」の強く徹底した意志が、今持って「古くならない」永遠の名作に昇華していると感じざるを得ませんね(^_^)

高峰秀子もピチピチとしていて可愛いし、大好きな作品です(*^o^*)



成瀬巳喜男監督作「めし」「山の音」鑑賞

2016年01月24日 17時20分00秒 | 映画
昨日の続きって感じです。

池袋に16時ちょい過ぎに到着、16時50分からの上映時間に充分間に合いました(^_^)

ロビーには本日上映する作品、当時のポスターが掲示。

ポスター内右上の「ミュージックライフ ジャズファンの雑誌」という広告文に目が行ってしまった...中高生の時、ロック専門誌として買ってましたが、昔はジャズ専門誌だったんですねぇ。

それはさておき、「めし」と「山の音」の簡単な感想。

「めし」は観たことある気でいたんですが、「驟雨」あたりと勘違いしてました。ということで両作品ともに初見。

どちらも上原謙との夫婦役ですが、特に夫の性格が180度も違うので、連続してみると戸惑ってしまいます(^_^;

「めし」では平凡だけれども真面目で優しい夫、「山の音」では復員のためやさぐれて、嫁に冷たく、不倫を楽しむ不実な夫という役回り。

原節子は「めし」では貧しく家計に追われて疲れ、人生やり直したいと願う嫁。「山の音」では優しく献身的で特に舅と実の親子のような可愛い嫁。

「めし」は成瀬作品の中でも傑作とされるだけあって、やはりこっちの方が観てて良い作品だなぁと思えましたね。

話の流れとしては、小津安二郎作「淑女は何を忘れたか」や「お茶漬けの味」みたいに、ある時親戚の若い女の子がやってきて、中年夫婦の間柄を引っかき回すというパターン。

まぁ今も昔も世代間のギャップに悩まされるってあるんですねぇ...「今の若い子は...」って永遠と言い合ってるワケでね(^_^;

脇役も良かった。杉村春子ってやっぱり巧い役者さんだなぁと。

「晩春」や「東京物語」みたいに、ズケズケと物を言い、周囲からは顰蹙を買う役どころが多い人ですけど、本作ではホワ~っと柔らかい優しいお母さんになって登場!

顔つきも柔和そのもので、別人のように見えましたねぇ...。小津作品でも「浮草」で同じような配役で出てますけど、演技力の凄さを観たって感じです。

映画女優ではないが、多くの名監督が使いたがったワケがわかったような気がしました(^_^)

それともう一人は、小林桂樹。原節子の実家に妹婿として母と同居している真面目で実直な役どころですが、この人の独特の惚けた味って大好きで(*^o^*)

黒澤明作品「椿三十郎」で囚われの侍役でもその妙味が買われていたように、真面目さ故の面白さが引き立って実にイイ!

上原謙の姪に説教するシーンは絶品ですね(^_^)

そんな感じで「めし」は満足のいく良い作品でしたけど、「山の音」は個人的に判りにくいというか、馴染めないなぁ...と思っちゃった作品でしたねぇ。

夫・上原の無軌道振りも?って感じでしたし、愛人との関係も間に何人か挟まれていたりして判りにくかった。

全体的な作風も鎌倉を舞台とした小津安二郎を強く意識した感じで、観ていて自然に比べてしまい、なんか中途半端な感じで(´д`)

最後もなんだか救われない終わり方で...まぁ成瀬作品の特徴なんですけど、鑑賞後はモヤモヤした気分になってしまいました(^_^;

ともあれ、思い切って観に行って良かったなぁと思います。

小津作品はこれからも上映の機会あれば行くと思いますが、成瀬作品はなかなか足が向かないと思いますので、個人的には貴重な機会だったと。

それと原節子の声がちょっとハイトーンで可愛い声してたのも印象的でした(*^o^*)

今日は「秋日和」と「小早川家の秋」やってるんだよなぁ...タイミングがあまり良くなくて行けないんですわ...残念><;



本日は朝からお出かけ中

2016年01月23日 16時00分30秒 | 生活
詳細は今は明かす事が出来ないイベント参加(^_^)

川崎市のとある公園で。

寒かったけど、気にならないほど楽しかった~(^o^)/

13時から開始、15時ちょい過ぎと予定より早く終わったので、この足で池袋新文芸坐に原節子さん追悼上映会に向かっております。

本日は成瀬巳喜男監督作「めし」「山の音」でございます。これもまた楽しみ(^_^)



TSUTAYAも今に無人化するのか?

2016年01月22日 16時50分00秒 | 話題
久々にDVDをレンタルしようと、カウンターへ行くと店員曰く「そちらのセルフレジをご利用いただくとポイントが2倍になるので、いかがでしょうか?」と。

導入されていたのは知っていたけど、そう言えば使ったことがなかった。

まぁやってみるか...と思いセルフレジの前に立つ。

う...なんか凄い雰囲気に圧倒され、思考停止に(^_^;

すかさず店員がやってきて、「画面をタッチしてください」と。

向かって右上のカードリーダーに手持ちのTSUTAYA会員カードを差し込み、下へスライド。

エラー(^_^;

あ、裏表が逆か...。

その次に借りたいDVDを向かって左側のバーコードリーダーへ読み込ませる...。

ぎこちないためか、エラー(´д`)

うう...すっかりローテク親父に成り下がってしまった><

いやしかし...今まで馴染んだ習慣からイキナリ全く別の方法を突き付けられると、人間戸惑いますなぁ...。

慣れちゃえばどうってことないし、次回からはスムーズにいけると思いますけど、年配な人ほど困っちゃうんだろうなぁと考えてしまった次第です(-_-)