軒先の水琴窟
ポロン、ポロロン、、キン、コン、、頭の中で響き渡るような
不思議な音色、、「水の琴」とは素敵な名前ですね。
7月16日から桃井ミュージアムで開催され、好評のため会期が
9月22日まで延期された「涼を呼ぶ水琴窟の祭典」に行って来ました。
今までの水琴窟といえば、茶室や寺院の庭に設えられ、地中に埋め
られた壺の中に落ちた水滴の音が聞こえる、というものでした。
ところが、ここでは地上に置かれた多種多様な水琴窟が展示され
そのユニークな作品を楽しむことが出来ました。
ミュージアムの入口に置かれた「軒先水琴窟」は、雨乞いしている
カエルに水をかけると「キン、ピン、コン、、」と音が出ます。
壺も美しく、お客様をお迎えする玄関に置いたら映えますね。
室内型箱庭水琴窟
約一分間、リズムや音域の違う様々な水琴音が聞こえます。
この一つの壺でオーケストラのように複雑な音色を出すために
作者の長棟州彦氏は長い年月の研究を重ねられたそうです。
諦めずに続けられることは素晴らしいですね。
室内型箱庭水琴窟の全体像
癒しの水琴窟
付属の木筒を耳に当てると水琴の音がよく聞こえ、
両耳に当てると、頭の中で音が響き渡ります。
それで「60秒のオーケストラ」なんですね🎶
石のテーブルの水琴窟
小さな灯籠のあるミニ庭園が設えてあり、その庭に
水をまくと水琴音がなる仕組みです。
実際に外のテラスとして、こちらでお茶を頂くことが
出来ます。海風が心地よく気持ちがいいですよ。
こちらも石のテーブル水琴窟です。
上には盆栽付きの石庭が設えてあり、やはりその庭に
水をまくことによって水琴音が聞こえます。
この天板の周囲はくり抜かれていて、ここに水と氷を
入れてビールを冷やすといいのだそうです。
すると、氷が徐々に融けて「キン、コン、キン、、」
と聞こえる仕組みになっているとか、、遊び心一杯♪
巨大石臼の水琴窟
こんな大きな石を丸々使っているところにまず驚きます。
作者の想像力と創造力、またそれを実行する力に脱帽!
手洗いの水琴窟
手を洗うと、その落ちた水で音が鳴ります。
ポン、ポロロン、キン、コン、、
小さい子が何度も手洗いしたくなるようですね。
瀬戸内海と小豆島
瞑想の水琴窟
美しい瀬戸内海を眺めながら、この揺れるブランコに乗って水琴音を聞くのも
贅沢なひと時。ユラユラ揺られながらお昼寝できたら最高ですねぇ、、
そのままでも水琴音はきれいに聞こえますが、付属の聴診器をつけるとさらに
頭の中で響いて美しい音色を楽しむことが出来ます。
アイディアが光ってますね☆
義士の水琴窟
さすが、ここは赤穂市、水琴窟の上には大石内蔵助の像が!
大石さんに水をかけて水琴を鳴らします。
壺に描かれた絵は、島根県の陶芸家安食ひろ氏。
庭にオブジェとしても素敵ですね。
義士の水琴窟と大石内蔵助についての説明
箱庭水琴窟
小さいながら立派な庭、思わず小鳥が飛んで来そうです。
心を癒す方法として、箱庭を作る、と聞いたことがあります。
作って楽しみ、眺めて楽しみ、聞いて楽しむ。
そして心も柔らかくなる、、
番外のししおどし
この黒い甕は、わざわざ岩見(島根県)から、良い音のものを
選び抜いて運んできたものだそうです。
この「こだわりの努力」に拍手!
☆ 掃除しやすく、音よし、リズムよし、楽しく、そしてダイナミックな水琴窟。
長棟氏の創造力とそのエネルギーには本当に驚かされます。
これで終わりではなく、まだまだ研究は続くとのこと。
夢は続くようです。 水琴窟工房はこちら、興味ある方はどうぞ。
http://nagamune-zouen.boo.jp/