私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

夢追い人の水琴窟

2014年09月25日 | 思うこと

                                     軒先の水琴窟

                       ポロン、ポロロン、、キン、コン、、頭の中で響き渡るような
                       不思議な音色、、「水の琴」とは素敵な名前ですね。

                       7月16日から桃井ミュージアムで開催され、好評のため会期が
                       9月22日まで延期された「涼を呼ぶ水琴窟の祭典」に行って来ました。

                       今までの水琴窟といえば、茶室や寺院の庭に設えられ、地中に埋め
                       られた壺の中に落ちた水滴の音が聞こえる、というものでした。

                       ところが、ここでは地上に置かれた多種多様な水琴窟が展示され
                       そのユニークな作品を楽しむことが出来ました。

                       ミュージアムの入口に置かれた「軒先水琴窟」は、雨乞いしている
                       カエルに水をかけると「キン、ピン、コン、、」と音が出ます。

                       壺も美しく、お客様をお迎えする玄関に置いたら映えますね。
                                              



                 室内型箱庭水琴窟

         約一分間、リズムや音域の違う様々な水琴音が聞こえます。    
         この一つの壺でオーケストラのように複雑な音色を出すために
         作者の長棟州彦氏は長い年月の研究を重ねられたそうです。
         諦めずに続けられることは素晴らしいですね。



          室内型箱庭水琴窟の全体像

 癒しの水琴窟
     付属の木筒を耳に当てると水琴の音がよく聞こえ、
     両耳に当てると、頭の中で音が響き渡ります。
     それで「60秒のオーケストラ」なんですね🎶




          石のテーブルの水琴窟

     小さな灯籠のあるミニ庭園が設えてあり、その庭に
     水をまくと水琴音がなる仕組みです。

     実際に外のテラスとして、こちらでお茶を頂くことが
     出来ます。海風が心地よく気持ちがいいですよ。



     こちらも石のテーブル水琴窟です。
     上には盆栽付きの石庭が設えてあり、やはりその庭に
     水をまくことによって水琴音が聞こえます。

     この天板の周囲はくり抜かれていて、ここに水と氷を
     入れてビールを冷やすといいのだそうです。

     すると、氷が徐々に融けて「キン、コン、キン、、」
     と聞こえる仕組みになっているとか、、遊び心一杯♪




         巨大石臼の水琴窟

    こんな大きな石を丸々使っているところにまず驚きます。
    作者の想像力と創造力、またそれを実行する力に脱帽!



         手洗いの水琴窟

    手を洗うと、その落ちた水で音が鳴ります。
    ポン、ポロロン、キン、コン、、
    小さい子が何度も手洗いしたくなるようですね。



                   瀬戸内海と小豆島



                     瞑想の水琴窟

    美しい瀬戸内海を眺めながら、この揺れるブランコに乗って水琴音を聞くのも
    贅沢なひと時。ユラユラ揺られながらお昼寝できたら最高ですねぇ、、

    そのままでも水琴音はきれいに聞こえますが、付属の聴診器をつけるとさらに
    頭の中で響いて美しい音色を楽しむことが出来ます。
    アイディアが光ってますね☆



           義士の水琴窟

    さすが、ここは赤穂市、水琴窟の上には大石内蔵助の像が!
    大石さんに水をかけて水琴を鳴らします。

    壺に描かれた絵は、島根県の陶芸家安食ひろ氏。
    庭にオブジェとしても素敵ですね。




                 義士の水琴窟と大石内蔵助についての説明




                 箱庭水琴窟

    小さいながら立派な庭、思わず小鳥が飛んで来そうです。
    心を癒す方法として、箱庭を作る、と聞いたことがあります。
    作って楽しみ、眺めて楽しみ、聞いて楽しむ。
    そして心も柔らかくなる、、



                 番外のししおどし

    この黒い甕は、わざわざ岩見(島根県)から、良い音のものを
    選び抜いて運んできたものだそうです。
    この「こだわりの努力」に拍手!

   ☆ 掃除しやすく、音よし、リズムよし、楽しく、そしてダイナミックな水琴窟。
     長棟氏の創造力とそのエネルギーには本当に驚かされます。

     これで終わりではなく、まだまだ研究は続くとのこと。
     夢は続くようです。                          水琴窟工房はこちら、興味ある方はどうぞ。
                                             http://nagamune-zouen.boo.jp/
            
                                                                              
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