9月2日の神戸新聞に「モディ首相が正座で茶堪能」の見出しで
1日の午後、安倍晋三首相と共に表千家の東京稽古場を訪れ、
薄茶を堪能した、とあった。
きちんと正座され、作法にならってお茶を飲み、微笑みながら
「よろしいと思います」とお礼を述べられたとのこと。
私は裏千家でお世話になっているが、この表千家での出来事は
流派を超えて、お茶に関わる者として嬉しいことであった。
外国の首相が、日本文化の一つである茶道に触れて下さったと
いうことだけでも嬉しかったのだが、モディ首相の「微笑みながら」
「よろしいと思います」との優しく美しい所作に感動し、また
一碗を心から楽しんで下さったことが、さらに嬉しく思えたのである。
心と心をつなぐ一碗のお茶、心を込めた一碗のお茶。
国も言葉も超えたところにある共に楽しむ和みの心。
そんなことが感じられるインド首相モディ氏の一碗のお茶でありました。
*では、次回は9月8日にお会いしましょう。