私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

万里の長城で、郷に入れば郷に従ってみたら

2017年06月17日 | 旅の楽しみ

~ 万里の長城・八達嶺 ~

昔、北京から60kmにある八達嶺に登った時のこと、
5月の連休で、長城は人であふれ返っていました。

数ある長城の中でも、八達嶺はよく整備されていて、
日本人観光客に人気のある観光地ですが、
中国国内でも屈指の観光地。
ワイワイ、ガヤガヤと賑やかな中国語にもまれながら
長城散歩を楽しんで来ました♪




長城の遥か向こうまで、アリの行列のようです。
これだけの長城が六千キロ以上もあるとは
驚きの一言です。




長城に登る前にガイドさんの勧めで、
チケット売り場付近のトイレに入った時のこと。

これだけの人ですから、当然トイレも長蛇の列です。
いくつもの列があったので、その一つに並んだのは良いのですが、
いつまで経っても順番が回ってこないのです。

見ていると列に関係なく、早い者勝ちで空いた所に入って
いくのが見えました。



こんな事なら、どんなに待っていても順番は回って来ない!

ここは中国なんだから「郷に入れば郷に従え」で、
意を決して、空いた所に突進してみた。

すると
その中には「大きなブツ」がでーんとあった。
一瞬ひるんだが「前の人が流し忘れたのだろう」と思って
用を足して水を流そうとしたが、一向に流れる様子がない。

諦めて出ると、後ろには更に長い列が出来ていて、
先頭の年配の女性に、慌てて身振り手振りの日本語で言い訳した。
「これは、私がしたんじゃないですから!」
「初めからあって、水が流れないんです!」

しかし
無念なことに
必死の言い訳が通じるわけもなく、怪訝そうな顔で見られてしまった。
「あの日本人の女がねえ・・・」と笑い者になったに違いない。

こんな思い出話を家族としていたら、
結局
言い訳をしても、しなくても、
どちらにしても「お母さんがしたことになってるよ」と。
それに「私がしたんだけど、水が流せないの、ごめんね」って
言ったと思っているよ、とも。

いやはや
どちらにしても、とんだお笑い種である。
郷に入って郷に従ってはみたものの、
中国人にはなり切れなかった大和なでしこであった。





コメント (10)
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