私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

籠花入れに蕨とヒメジョオンを入れてみました

2017年06月25日 | 野の花を活ける

骨董市で買ったお気に入りの籠花入れですが、
ちょっと個性的な形で使い切れずにいましたが、

この度、裏山に散歩に行って、
蕨が元気よく葉を広げているのを見てピン!ときました。

他にも目を引いたヒメジョオンとオシロイバナを合わせて
この花入れに入れてみることに。

~ 花材は七種 ~
上から時計回りに、
蕨、ヒメジョオン、下野、夕霧草、松本センノウ、オシロイバナ、弟切草





横から見るとこんな感じ。
弟切草が閉じかけて、オシロイバナが咲き始めました。




お茶のお稽古が終わる頃に、オシロイバナが咲きました。
反対に「弟切草」は閉じてしまいました。
夕方から咲くオシロイバナと夕方には閉じる弟切草。
同時に鑑賞するのは難しいかな~


ー 蕨 ー



蕨は水揚げが悪くて、今までに何回も挑戦して、
今回ようやく他の花と一緒に活けることが出来ました。


ー 下野 ー



よく見かける花ですが、色どりにちょっと入れると可愛いですね。


ー 夕霧草 ー



紫青色の小花が集まって咲く様子を夕霧に見立てた和名。
キキョウ科の多年草で、元々は南欧や北アフリカ原産の植物です。


ー 松本センノウ ー



一般的な花色は深赤色ですが、白や赤白の絞りなどもあります。
赤い花も綺麗ですが、白もさわやかで良いですね。


ー 弟切草 ー



黄色の小さな花で、朝咲いて夕方には閉じる一日花。
弟切草には、止血の効果があり、古くから鷹の傷薬として用いられていたようで、
その秘薬を他に漏らしたとして、兄が弟を切り殺したとの伝説からの名です。


* * *

野や山、路傍に咲く花でも、愛らしく、美しいものが多くあります。
いつもこんな花たちを、花入れに入れて鑑賞したいと思っていますが、
家に持ち帰って花入れに入れてみると、なんだかその場で咲いていた時の
魅力がなくなってしまうことを残念に思っていました。

利休さんは、茶花を入れるのに「野にあるように」と言われていますが、
その「野にあるように」が、とても難しいのだと痛感しています。

まだまだ、野の花を入れるのは至難の技。
でも、くじけずに、楽しみながら入れていきたいと思うこの頃です。



コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする