少し前のTVで、芸能人が自身の出身地の名物を披露し、
皆で試食、批評をするという番組があった。
そこで小林幸子さんから紹介されたのが、この「へぎそば」。
「へぎそば」は新潟県中越地方で
材料に布海苔 (ふのり) を練り込んだ蕎麦で、
「へぎ」と呼ばれる器に盛られて出されるので
「へぎそば」とのこと。
この「へぎそば」で変わっていることは、
つなぎに布海苔が使われていることの他に、
薬味が「わさび」でなくて「辛子」だということだった。
それは何故か?
つけ蕎麦の薬味と言えば、家康さんの時代から「わさび」だったが、
越後では「わさび」が採れなかったので、「辛子」になったのだと、
後から、別な番組で知った。
この辛子でのへぎそばの評判は、というと、
はじめは、蕎麦に辛子?と半信半疑だった芸能人たちも
恐る恐る食べてみると、その意外な美味しさに驚き、
口々に「美味しい~!」と絶賛していたのだった。
芸能人が口を揃えて絶賛する「へぎそば」とは
いったいどんなお味なのでしょう~?
新潟はもちろん、東京にも「へぎそば」の専門店があるらしい。
なのに、当地には一軒もないし、乾麺さえも売られていない。
そんな話を次女(東京特派員№2)にすると、
近くのスーパーで売っていたからと、早速に送ってくれた。
茹でて、パッケージの写真の「へぎ」に並んだように並べてみたが、
ご覧の通りの出来栄えに💦
左から右に向かって並べていき、最後の一列でようやくなんとか(笑)
* * *
結局、一番大事なお味は?と言うと
つなぎが布海苔だけあって、つるっとした食感で
心なしか、もちっとした噛みごたえがあって、
それに、つゆに溶いた辛子が、甘みとまろやかさを添えて
絶妙なハーモニーを醸し出していたのだった。
しかし、
本場や専門店で食べたら、もっともっと美味しいに違いない。
いつかそれを実現させたいと思っている。