私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

西の比叡山・書写山圓教寺・魔尼殿/西国三十三か所二十七番札所

2015年11月25日 | 札所巡り

はるばると のぼれば書写の 山おろし
松のひびきも 御法なるらん

西国巡礼は1300年の歴史を持つ日本最古の巡礼で、三十三か所の観音霊場を参拝します。
その霊場は岐阜県から兵庫県までの二府五県に点在しており、圓教寺はその西端の札所です。

こちらは、圓教寺の中核をなす本堂である魔尼殿 (国登録有形文化財)
ご本尊は六臂如意輪観音 (国指定重要文化財)です。

こちらで参拝を済ませ御朱印を頂きます。




開山は、今からおよそ1000年前の966年(康保3年)
性空上人によって開かれた天台宗の古刹です。

最盛期には山上に30余の塔頭が建ち並び天台宗の
三大道場の一つとして西の比叡山と呼ばれてきました。




魔尼殿は京都清水寺の舞台と同様に、崖に造られた懸造り (かけづくり)
桜の霊樹に天人が礼拝するのを見た性空上人が、その生木に如意輪観音を刻み、
これを本尊とする堂を築いたのが魔尼殿の始まりと伝えられています。




魔尼殿に入るために懸造りの足元を右に回ります。
その美しい姿を間近に見ることが出来ます。




曲がり角にも観音様が佇んでおられます。
柔和で静かなお姿に心洗われる思いです。




一つ一つに人々の思いが籠められているようで
胸が熱くなります。




魔尼殿の前にそびえる大イチョウの木

水分を多く含んでいて火に強く、火が迫ると水を吹いて社殿を守ると言われています。

幾度か火災に見舞われており、昭和期に建て直されたということですので
この大イチョウは魔尼殿にとっては大事なお守り、イチョウに寄せる思いが伝わります。




魔尼殿の西側の下から見上げたところです。
紅葉の赤が美しく、建物をベールのように包んでいました。




黄楊 (つげ) に彫られた桜のお守り

寺社にお参りしても、ほとんどお守りは頂かないのですが、
このお守りは番外です。桜の美しい彫刻に惹かれました。

※11月21日から23日までは書写山もみじまつりとして
三か所の文化財の特別公開がありました。

次回はその様子と、ラストサムライや軍師官兵衛のロケ地となった
大講堂、食堂、常行堂の投稿です。



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