私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

*古い黄瀬戸の抹茶茶碗はなんとも味わい深くて断捨離出来ない*お抹茶はこんな風にこします

2021年08月29日 | 時空を超えて来たものたち

古色美しい黄瀬戸のお茶碗
ずいぶん前に骨董市で一目ぼれしたお茶碗。

お茶道具は、何度も断捨離してきたけれど
その度に生き残って来ているお茶碗です。




ゆったりと広がりのある姿
こくっりと深みのある色合い
思い切ったへラ目(白い矢印のところ)
年季の入った細かい貫入
濃い胆磐(タンパン)のかけ具合
どこをとっても、私にとっては
これ以上の黄瀬戸には出会えないだろうと思われるお茶碗です。



息子が買ってきたお菓子で一服。



息子にはガラスのお茶碗で涼しそうに。

「なんだ、俺が買って来たお菓子じゃないか!」
「いいの、いいの、まあ一服どうぞ♪」

* * *

お茶を点てる時には
まず抹茶をふるいにかけます。


~ 茶ふるい缶 ~
少しまとまった人数のお茶をこす時に使います。

蓋を開けたところです。
⇩⇩⇩



中にはふるうための三個の丸い金属が入っています。
ここにお茶を入れて蓋を締めて
くるくる水平に回すとお茶がこされます。
⇩⇩⇩



少人数の時には、一般的な「茶こし」で充分です。
⇩⇩⇩


お茶を入れてこします。
かたまっているお茶はスプーン等で潰しながらふるいます。
⇩⇩⇩



お茶がきれいにこされました。
空気を含んでふんわりしています。
⇩⇩⇩

これをすくってお茶碗に入れて点てます。
すぐに使わない時は茶缶に入れておきます。
しばらく使わなかった時には
再びふるうとふんわりします。

お茶を一服頂く時には
このようなひと手間をかけて
きれいに点てられるといいですね。









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20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
越後美人さんへ (遅生)
2021-08-29 18:03:14
風格のある黄瀬戸茶碗ですね。
お茶の緑との対比が見事です。
胆磐が濃い分、お茶の緑がより鮮やかに生きています。
できれば、ここで一服いただきたいです(^.^)
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黄瀬戸茶碗 (イケリン)
2021-08-29 18:22:26
越後美人さん
ご専門の遅生さんのお墨付きだけあって
素晴らしいお茶碗ですね。これは断捨離できませんよね。
越後美人さんは茶人だけあって、茶ふるい缶まで揃え
られていて、抹茶の扱いには手抜きをしない心配りが
行き届いていますね。
ガラスのお茶碗も、この季節ならではの涼しさを感じを
させてくれます。
返信する
お茶のことは (fukurou)
2021-08-29 18:36:50
越後美人様
こんばんは。
お茶のことはまったく分かりませんが、そんな細かい心遣いをされているのですね。
茶ふるい缶があることさえ初めて知りました。
茶人の心遣いに感服しました。
黄瀬戸のお茶碗、使い込めば使い込むだけ味わいが深くなるのでしょうね!
返信する
私は大昔習っただけですので! (ゆり)
2021-08-29 19:13:19
こんばんは。

お茶のふるい缶は知りませんでした。
裏千家ですが、美人さんは?

お茶碗なかなか味わいがあるものですね。
私は5客分しか増やしません。
自分で楽しんでるだけですから、淹れ方もいい加減です(;^_^A
返信する
遅生さんへ (越後美人)
2021-08-29 20:11:51
こんばんは。

有難うございます~(^^♪
このお茶碗は、安定感があって見ていて落ち着きます。
どこにも不安になるところが無くて、私の気持ちにぴったりとはまりました。
満遍なく古色がついて、大事に使われてきたお茶碗に思えます。
胆磐の濃さが、お茶碗とお茶の色を際立たせました。
始めから作者はちゃんと計算づくだったのでしょうね。
遅生さんには次回の画面で、李朝の豪快な刷毛目茶碗で一服差し上げたいと思います(^_-)-☆
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イケリンさんへ (越後美人)
2021-08-29 20:23:10
こんばんは。

はい、遅生さんのお墨付きを頂き嬉しいです♪
私は骨董の知識は遅生さんに遠く及びませんので、自分の「好き」という感覚だけで
物を選んでいます。
安物でも好きは好き!だからそう思って買ったものはいつまでも飽きずに使っています。
それを専門家にお褒め頂けるのはとても嬉しいです。
ガラスのお茶碗は、今日は36度にもなったので丁度良かったです。
まだ涼しさがご馳走ですね~(^_-)-☆
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fukurouさんへ (越後美人)
2021-08-29 20:31:08
こんばんは。

お茶をご自分で点てている読者さんがおられて、お茶がダマになると言われていたので、
お茶をふるってみたらどうかと思い、一般の方にも簡単に出来るように
記事を書いてみました。
ちょっとした手間でお茶の出来栄えが違って来ます。
黄瀬戸に限らず、お茶碗は使い込むと段々と美しくなり、その成長が楽しみです(^_-)-☆
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ゆりさんへ (越後美人)
2021-08-29 20:41:56
こんばんは。

この「茶ふるい缶」は古くからあるもではなく、比較的新しい物です。
私もお裏です~(^^)/
大勢のお客様のお茶席でしたら、刷毛でふるう従来型のふるい缶を使っています。
この「ふるい缶」は小人数の時や家庭で主に使われています。

お茶碗は、この度の断捨離でだいぶ減りましたが
まだ結構残っています。
もう少し楽しんでから、徐々にゆりさんのように5客くらいにしたいと思います(^_-)-☆
返信する
Unknown (rikyuu200597)
2021-08-29 20:56:36
久し振りにお茶を飲んでみたくなりました。
茶こしで簡単に出来るんですもんね。
明日の朝、一服してみたいと思いました。
ありがとうございます♪
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茶篩い (tyako)
2021-08-29 21:07:13
こんばんは。
一服頂戴いたしました。
黄瀬戸茶碗ですね。かなり使い込んでいるようですし、手によく馴染みそうです。
茶篩いは新しいものですね。
我が家でも道具屋さんに進められましたが、今でも、昔からの大きな茶篩いで飽きもせずに手でやっております。
中に、ビー玉を入れて篩っている方を見たことが有ります。
そろそろ、楽な方法を考えて方が良さそうですが、篩いが壊れておりませんので中々・・・
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