仁淀川日記
土佐を流れる清流・仁淀川や、高知の自然、身の回りのできごと、日常の風景を写真で紹介
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残り2日間
旅と出会い
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2007-04-17 19:24:43
4月1日から3日間、青春18きっぷを使って四国を回ってきましたが、あと2日間残っていました。しかし有効期限は4月10日まで、このまま捨ててしまうのはもったいないので再び、普通列車の旅に出ることにしました。
(左:1日=須崎駅、2日=松山駅、3日=徳島駅、8日=車内、9日=津山駅、右:必携のJR四国時刻表)
普通列車を利用して高知から移動する場合、とにかく利用できる列車が限られてしまいます。土讃線の上りの場合、午前中の阿波池田(普通列車ではここが最遠)行きは高知駅発が5時27分、7時03分、10時39分の3本しかありません。そこで今回は高知駅発7時03分で岡山県を目指すことにしました。
(JR伊野駅、上り4720D)
この列車は須崎始発なので、私の家から近い伊野駅まで家人に送ってもらい、そこから出発しました。
DC1両でやってきた列車は、日曜日(8日)の朝ということで空いているだろうと思っていましたが結構、混んでいます。大きな荷物を持っている人も多くいましたが、ほとんどが高知駅で先行する特急列車に乗り換えました。
(繁藤駅、大杉)
土佐山田まではそれなりの利用客があったのですが、そこを過ぎると車内は空席が目立ち、乗っている人たちもいかにも鉄道ファンという人たちばかりです。阿波池田までは先週の旅で利用しましたので、今回はそのおさらいみたいなものです。ただ、スイッチバックの新改駅は停車せずに通過です。
大歩危駅では3本の列車と交換しました。ここでは実に24分間も停車して、上下の特急列車「南風1号」「南風6号」、それに下り普通列車も待ちます。駅舎はあるものの、無人駅でのんびりしたものです。運転士もおりて遊歩道を歩いたりして時間つぶしをしています。
(阿波池田行き車内、小歩危付近)
青春18きっぷは、利用する最初の駅などで日付印を押して貰わなければなりません。しかし、伊野駅では無人でしたし、高知駅でも乗り換えがありませんでしたので、券はそのままです。そこでこの停車時間を利用して運転士に確認印の記載をお願いしましたが、同じ列車に乗っていた他の人たも何人か、同様のお願いをしていました。
(「しまんと3号」、乗っている列車の運転士さん)
列車は阿波川口でも10分、停車しました。ここでも下り特急「しまんと3号」を待ちます。駅舎の写真を撮っていると、駅員さんが声を掛けてくれました。JRの職員ではなくて委託されて乗車券などを販売されているそうですが、この方も写真が趣味とのことで、デジタルやフィルムの違いなどについて話をしました。大歩危、小歩危の景勝を楽しむためのトロッコ列車が運行されていますが、手書きのPRはなかなか趣きがありました。
(阿波池田駅、同駅に入る「南風3号」+「しまんと5号」)
さて、6時32分に伊野を出た列車は定刻の9時39分に、3時間をかけて阿波池田に到着しました。意外と多くの人が徳島線の列車に乗り換えましたが、私の乗る次の上り(琴平行き)は1時間ほど先になります。
(佃駅の分岐、左が徳島線、右が土讃線)
朝が早かったので朝食は、コンビニで買ったサンドイッチを伊野駅で大急ぎで食べただけでしたので、駅前の「祖谷そば」の看板に引かれて食堂に入ってみました。お客さんはみな、モーニングセットを食べている中で一人だけ、祖谷そばを注文しましたが、出汁はおいしかったです。しかしソバ自体は腰が無く、食べ応えが無い感じで残念でした。それでもお腹は少し落ち着いた感じとなり、あとはホームに入って列車を待つだけです。
(吉野川を渡る)
琴平行きもロングシートのDC1両。ほとんど空席です。箸蔵駅周辺は桜がきれいでしたが、線路の周辺には大勢のカメラマンがいるのには驚きました。たしかに画になる場所ですが、少ない列車を待って写真に収めるのも根気がいりますね。
(坪尻駅)
土讃線にはスイッチバック駅が2ヵ所ありますが、坪尻駅もそのひとつです。ただし、この列車も坪尻駅には停車せず、通過します。
長い猪ノ鼻トンネルを抜けると讃岐平野に入ります。あとはのんびりと琴平に向けて下っていくのですが、途中の黒川駅で数名、乗り込んできました。ここはかの有名な「山内うどん店」の最寄り駅で、話の内容からうどんツアーに回っている人のようでした。
(黒川駅付近、お花見の準備中)
琴平は金比羅さんで有名ですが、最近は「四国こんぴら歌舞伎大芝居」でも人気が出ています。ちょうど12日から公演が始まるとのことで、幟がたくさん出ていました。
(JR琴平駅、高燈籠)
普通列車の旅では、すぐに連絡している多度津行きに乗るべきなのですが、今回は趣向を変えて「ことでん」(高松琴平電気鉄道)で高松まで行くことにしました。琴電琴平駅はJR駅から歩いて5分ほどのところにあります。駅のすぐ横には高燈籠もあり、満開の桜が似合っていました。
(琴電琴平駅)
さて琴電ですが、景色としては単調でした。讃岐平野を抜けていきますので、特に変わったものはありません。
駅もほとんどが無人ですが、”IruCa”というカードシステムが置かれています。簡易型の改札機はホームに四角いボックスが立っており、入場と出場のときにカードをそれにかざして通るシステムのようです。ただ、普通の切符利用者もいるわけで、結局は乗務員がホームにおりてチェックをしていましたが、完全に自動化するのは困難なようです。
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