次に、大野教会堂に向かいます。
出津からは車で10分ほど北に行ったところにあります。
国道から案内に従い細い道に入り、急な崖にへばりつくようなつづら折りの細い道路を登っていくと、大野教会堂の下に到着しました。
しかし、見た限り、近所に駐車場はありません。道も細く、路駐できそうなスペースもありません(最もほとんど車は通らなそうですが)。仕方ないので、教会堂に上る道の下の少し広いスペースに車を停め、大急ぎで見学することにします。
車を降りると、猫がいました。
猫は、導くように教会堂のほうに行きましたが、行ってみるとどこかに消えてしまっていました。不思議な猫です。
大野教会堂は、ジャングルのような森を切り開いた小さな広場に建っています。
これが、ド・ロ神父が考案したというドロ壁です。
自然石を土を混ぜた漆喰で固めたもので、自然石の色合いがきれいです。
鍵がかかっているため、中には入れませんが、ガラス越しに見ることはできます。
それにしても、この場所、なんというか、陰気な感じがして、長くいたいとは思えませんでした。
鬱蒼とした森の中にあるのも理由でしょうが、整備されていないのも大きな要因だと思います。
世界遺産候補なのですから、駐車場も含めた周辺整備は急務だともいます。
これで外海地区の観光は終了、長崎市内に戻ります。
今日の宿は夕食がついていないため、途中で食べていくことにします。
長崎市内に戻る途中、新長崎漁港のそばにある、宝洋丸という回転寿司に立ち寄ります。車なので、長崎市内に入ると身動きとりにくくなりそうなので、郊外で食べていこうという考えです。
ここは、ガイドブックのものっていて、グルメ系サイトの評判も悪くないので期待していたのですが・・・。正直がっかりでした。ネタはだし昆布並の薄さで、しかもしなびています。漁港のそばにもかかわらず、地魚系の品ぞろえもほとんどなし。値段が安い以外にメリットが見当たりません。
満腹になる前に店を出てしまいました。値段は安かったですが。
次に、隣にあるがんばランドへ。
ここは、産直市場+スーパーマーケットで、結構大きな施設です。
ちなみに、長崎の方言で、「頑張らないと」を「がんばらんば」といいますが、それをもじったネーミングと思われます。
昨年行われた長崎国体も「がんばらんば国体」という愛称がついていました。
ここで、夜食用にビール、ミネラルウォーター、パックの寿司を購入します。産直の寿司だけあって、パックの寿司は、正直言って先ほどの回転寿司よりもおいしかったです。
これで長崎市内に戻り、本日の宿に向かいます。本日の宿は、稲佐山の中腹にある「ルークプラザホテル」です。
稲佐山への道路は住宅の立て込んだ細い道で、しかもバスが頻繁に通るので気を遣います。
「ルークプラザホテル」はかなり格式の高いホテルのようで、建物も豪華で余裕のある造りです。その格式の高さゆえか、団体ツアー客や外国人はほとんどおらず、静かな雰囲気でゆっくりできました。
部屋は最上階、8階の禁煙ルームです。山側なので眺望はありませんが、かなり広いです。建物の古さはありますが、よく手入れされており気にはなりません。
8階エレベーターホールからの風景です。港側の部屋であれば、この景色を見ることができるわけです。
<その7に続く>