ここからは動画からのキャプチャーでお届けします。
まずは海上自爆。この船に乗る人は奥さんには内緒で乗るそうです。
全部で20発くらい上がったでしょうか。そのうちの2発です。
続いて、鬼が城大仕掛け。これは3部構成ですが、そのうちの「彩色千輪」という花火です。
続いて「三尺玉会場自爆」。
点火してから70秒後に爆発するということで、例年カウントダウンをするのですが、その時の天候、湿度により誤差が生じるため、うまくいかないこともあるそうです。過去に三年連続で成功したことはなく、しかも昨年まで二年連続で成功しているということでしたが、今年も見事に成功しました。
動画でその瞬間をお届けできないのが残念ですが、連続画像で少しでもその雰囲気を伝えられればと思います。
規模感がわからないかもしれませんが、この花火の直径は600m、東海道新幹線16両編成400mがすっぽり入って余りある大きさなのです。
その衝撃波も相当なもので、海岸沿いの家では壁のものが落ちることもあるとか。
そして、熊野大花火の最後を飾る「鬼が城大仕掛け 巌頭のとどろき」。
これは約10分間にわたり花火が上がり続けます。手持ちで動画を撮影するのも大変です。
爆音もここまで来ると美しく感じます。迫力の爆音をお伝えできないのが残念ですが、おそらくyoutube等のどの動画を見てもあの迫力は伝わらないでしょう。
ぜひ、現地で体感することをおすすめします。
さて、熊野大花火のもう一つの名物が、大渋滞です。あまりの渋滞のすごさに開始までに到着できないこともある様ですが、帰りも同様で、車で熊野市を脱出できたのが明け方だとか、鉄道も乗るまでに翌日になっていた、などのすごい事態になるようです。
熊野大花火の観客動員数は例年で20万人弱で、花火大会としては多いほうではありません。わが地元の市川・江戸川花火大会の観客動員は両方合わせて139万人です。
熊野市の人口は17000人なので、当然それに見合ったインフラしか整備されていないわけです。そこに10倍の人数がやってくるわけですから、さばききれないのは当然です。市川・江戸川の花火に1000万人やってきて、花火が終わったら一斉に市川駅から電車に乗ろうとしたらどうなるか、ということです。
紀勢本線は単線で列車増発にも限界がある上に、車両数も多くはありません。
また、熊野市特有の地形も影響大で、背後には険しい山のある海沿いにあるため、外部に通じる道路が少ないのです。高速も開通してはいません。
ということで、帰りのバスは花火会場の近くにはやってこれず、約4km離れた駐車場に待機しているとのことで、そこまで徒歩でたどり着く必要があります。
花火終了後、七里御浜沿いの国道42号線は数時間にわたり歩行者天国となり、車両の通行ができなくなります。
会場から離れると道は暗く、今回は案内の人が引率してくれたので助かりましたが、単独だったらかなり心細かったと思います。
結局宿に戻ったのは23時過ぎでした。通常23時30分までの大浴場は1時まで入れるということなので、部屋に戻り一息ついてから大浴場に向かいました。
大浴場は広くてきれいで快適です。
内湯のお湯は新湯ノ口温泉というところからの運び湯ということです。どの程度の規模で運んでいるのかはわかりませんが、入った感じは普通のお湯と変わりません。また、露天風呂は温泉ではありませんし、お湯は特筆すべきものはありません。
公共施設の宿命で日帰り入浴の営業をしており、その時間帯はかなり混むのでしょうが、宿泊客専用の時間帯であれば気持ちのいいお風呂ではあります。
こんな時間まで働いているスタッフの人たちに感謝したいと思います。
結局、風呂を出て部屋に帰り、ビールを飲み就寝したのは1時過ぎ、さすがに疲れました。
<3日目に続く>