里創人 熊野倶楽部を出発し、まずは熊野市内にある世界遺産 花の窟神社に向かいます。
ここは、神話時代の神、伊弉冉尊(イザナミノミコト)と軻遇突智(カグツチノミコト)をまつる神社です。
イザナミノミコトは火の神であるカグツチノミコトを産んだ際に女陰を焼かれ、それがもとで死亡し、日本書紀では「紀伊の国の熊野の有馬村」に埋葬されたことになっており、それがこの「花の窟神社」ということになっています。
ちなみに古事記では出雲と伯耆の境の比婆山に埋葬されたことになっており、この辺はいろいろな思惑が絡んでいるものと思われます。
駐車場に車を停め、木の花の岩屋という、木造の建物が美しい商業施設を抜けて神社の入り口に向かいます。
この前は、昨日の花火終了後に歩いて通ったはずですが、暗くてよくわかりませんでした。
非常に蒸し暑い日でしたが、鳥居をくぐった瞬間にひんやりとした空気に変わります。
少し進むと社務所の建物があります。
この先に建物はありません。この巨大な岩がご神体です。
この岩のくぼみの下にが、イザナミノミコトが埋葬されている場所といわれています。
多分、元からあった土着の信仰に神話時代の話を重ねたのが真相なのでしょう。
このくぼみはほと穴と呼ばれており、名前からわかる通り女性の陰部を現しているとことがわかります。
ただ、通常、このような石では女性の陰部を外側から見た形になっているのですが、ここの場合、男根が下から刺さっている状態のようにも見えます。
この岩の反対側には、カグツチノミコトが祭られています。
すぐ隣を交通量の多い国道が通っているのですが、境内には独特の空気が流れています。
花の窟神社の御朱印です。
続いて、昨日の花火大会を見た以上、ここに行かないわけにはいきません。世界遺産 鬼ヶ城に向かいます。
熊野市から国道42号を北に向かい、トンネルを抜けたところに入り口があります。
非常に景色のよい場所です。
波は結構荒いようです。
やがて、波に浸食された奇岩が見えてきます。鬼が城と呼ぶにふさわしい光景です。
この洞窟を抜けて先に進むと、
海蝕洞に出ます。
本来は海沿いに一周できるようですが、遊歩道が台風で崩落しているため、ここで折り返しとなります。
鬼ヶ城も駐車場が整備され、鬼ヶ城センターというきれいな観光施設があります。
熊野古道が世界遺産になって10年、この辺もだいぶ観光に力を入れて施設の整備を進めているようですが、熊野市の施設はなかなかセンスがあると思います。
ここで、おみやげものを追加購入します。
じゃばらのはちみつ漬けとヨーグルトソースです。
ここから、一気に北上します。
<その3に続く>