to go somewhere, to be something

楽しいこと、好きなことをのんびりと書いていきます。
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2011年5月5日 奈良・伊勢旅行 3日目 その3(室生寺、大野寺)

2011年05月20日 06時55分00秒 | 旅行

室生寺は、国道165号「初瀬街道」から、車で10分程度山間に入ったところにあります。


新緑が美しい道を進み、少し手前の駐車場に車を止め、川沿いの店が立ち並ぶ参道を進みます。



 


 


程なく朱塗りの太鼓橋に到着。ここから境内に入ります。



 


 


 


仁王門をくぐります。



 


 


 


まず現れるのは、鎧坂。ちょうど石楠花と百日紅が見ごろでした。



 


 


鎧坂を上ったところにあるのは金堂(国宝)です。



 


金堂のたたずまいもすばらしいですが、中もすごいです。十一面観音立像(国宝)をはじめ、国宝、重文の像が並ぶ光景は息を呑むほどです。


 


 


金堂の左手にある弥勒堂(重文)。


ここには弥勒菩薩立像(重文)、釈迦如来座像(国宝)などが安置されています。



 


 


さらに石段を登ると、灌頂堂(本堂)があります。



 


 


本堂のさらに上、五重塔(国宝)があります。屋外に立つ、最小の五重塔です。



 


 


文化財級の仏像は、えてして展示物と化していることも多いのですが、室生寺ではそんなことはなく、昔と同様に安置されているところがすごいと思います。


そして、この寺の持つ雰囲気、なんと言うか、気持ちが明るくなるような感じがして、とても気に入りました。女人高野の印象からはもっと厳しい印象の場所かと思いましたが、長谷寺と丁度逆の印象でした。


 


 


 


以下、ちょっとだけ花の写真です。


石楠花の花です。



 


こちらではミツバチさんが仕事中。



 


 


そして、百日紅です。




 


 


 


室生寺からの帰路、参道にある「室生 よもぎ餅本舗 もりもと」さんでよもぎ餅を購入。



 


普通のよもぎ餅と、焼き餅の二種類があります。両方食べてみましたが、普通のほうは若干よもぎが強い感じ、焼きの方がよもぎと餡がマッチしていて、個人的には焼きのほうが好みです。


 


 


 


さて、次は、この回の旅行、奈良で最後の目的地、大野寺へ向かいます。大野時は、国道から室生寺へ向かう交差点のすぐそばにあります。川沿いの狭い場所にある、小さなお寺でした。



 



 


 


 


川を挟んだ対岸の崖にある磨崖仏です。



なんとも静かで時の流れが止まったようなところでした。元は室生寺の西の門で、これより内は聖域だったそうです。


 


 


 


(その4に続く)


 

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2011年5月5日 奈良・伊勢旅行 3日目 その2(宇陀松山)

2011年05月18日 20時59分06秒 | 旅行

宇陀松山地区は、奈良県の東の宇陀市、元の大宇陀町にあります。もともとは城下町で、伊勢へ通じる街道の拠点として大いににぎわった様ですが、主要な観光地からは外れているため、現在でも古い町並みが残されています。

 

この辺はその昔は安騎野と呼ばれていて、柿本人麻呂が、

「東(ひむかし)の野に炎(かぎろひ)の立つ見えてかへり見すれば月傾ぬ」の歌を詠んだ場所とされています。今でこそ交通が不便な場所になってしまいましたが、昔から重要な地だったのでしょう。

 

拠点となるのは、国道沿いにある「道の駅 宇陀路大宇陀」で、ここに車を停めて町並みの散策に向かいます。

道の駅からは数分歩くと、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている古い町並みです。しかし、道の駅はにぎわっているものの、こちらにはほとんど人影がありません。

 

 

大宇陀は、吉野葛が名産品です。こちらは「森野吉野葛本舗」さん。

 

 

そして、こちらは「黒川本家」さん。

 

 

 

これは、「薬の館(旧細川家住宅)」の看板です。

 

 

これも大宇陀の名物、銘菓「きみごろも」の松月堂さん。

きみごろもは、たまごを使ったお菓子で、ふわふわの食感が特徴の、他では食べたことのない珍しいお菓子です。しいて言えば、中はメレンゲ、外は卵焼きといった感じでしょうか。味は結構甘いですが、軽いので結構いけます。

 

 

 

そして、ここに来た最大の目的、「久保本家」さんです。

 

ここの銘柄は「初霞」ですが、渦巻きラベルとか生もとのどぶの別ブランド、「睡龍」のほうが有名かもしれません。ここは、あえて初霞 特別純米を購入してみました。

比較的おとなしい感じですが、しっかりとした個性が感じられる、おいしいお酒です。

 

ちなみに、鹿のマークの奈良交通の前身となるバス会社をはじめたのはここの蔵元とのことです。

 

 

ところで、町を歩いていると、こんな店を見つけました。

洋菓子とパンの店で、古い家をそのまま使っているところがなんともおしゃれです。

残念ながら生菓子系を買うことはできませんでしたが、パンや焼き菓子はなかなかのものでした。

 

 

 

さて、散策の後、葛を食べに行きます。国道沿いにある、先ほどの森野吉野葛本舗さんの直営店、「葛の館」です。

 

 

葛切りです。

 

 

 

こちらは葛もち。この辺の葛餅はきな粉だけで食べるようです。

 

 

 

 

そして、次に向かったのは、「大宇陀温泉 あきのの湯」です。

 

お湯はアルカリ性単純泉で、かなりお肌つるつる系のお湯でした。

 

 

 

(その3に続く)

 

 

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2011年5月5日 奈良・伊勢旅行 3日目 その1(長谷寺、聖林寺)

2011年05月17日 19時56分55秒 | 旅行

この日も、朝早く出発し、長谷寺に向かいます。

長谷寺は丁度ぼたん祭りの期間中ということで、かなりの混雑が予想されます。

ということで、8時半過ぎには長谷寺に到着、しかし、長谷寺横にある長谷寺駐車場はすでに一杯、かろうじて最後の1台で停めることができました。

 

 

長谷寺に来るのは初めてです。

仁王門(重文)。

 

仁王門の先は、登廊と399段の階段を登っていきます。

 

登廊の途中は、ぼたんが丁度見ごろでした。ぼたんの花は、普段あまり見る機会がないですが、結構良い香りがします。

 

 

階段を登りきると、本堂(国宝)です。

 

 

本堂は、巨大な十一面観音を安置する正堂と、板葺きの広間、礼堂から構成されています。間には相の間と呼ばれる細い通路があり、参詣者はこの相の間から参拝するようになっています。

今日は5月5日、真言宗豊山派の開祖、専誉僧正の命日ということで法要が行われており、荘厳な雰囲気でした。

ところで、この相の間の雰囲気ですが、どこか日本離れした感じがある・・・インドのヒンドゥー寺院に似ているのです。

 

 

この本堂には、清水寺のような舞台があります。舞台から見た風景です。

 

 

舞台から見た本堂です。

 

 

 

こちらは五重塔。戦後に立てられたもので、日本で二番目に小さい五重塔だそうです。近くには三重塔の礎石が残っています。

 

 

長谷寺は、来る前の印象では、花の寺、ということもあり、やさしい感じの寺を予想していましたが、実際には修行の場、といった雰囲気で、張り詰めた空気が心地よい場所でした。

JR東海の新しいCMが長谷寺ですが、長谷寺の雰囲気がよく出ていると思います。

 

 

この日は、長谷寺までの道は9時45分に車両進入禁止となりました。長谷寺までの道は参道となっていて、細い上に店が立ち並び、歩行者が多いので、国道沿いの駐車場に停めて歩いて参拝するのが正解かもしれません。

 

 

 

次に向かったのは、少し桜井市街に戻ったところにある、聖林寺です。

 

 

ここの十一面観音菩薩(国宝)は有名で、フェノロサ等が絶賛したことで知られています。もともとは別の場所にあったようですが、今はこの場所にあります。とにかく、素人目にもそのバランスのよさはわかります。逆にあまりにも整いすぎていて、物足りないほどです。

 

ここのご本尊は、石でできた、顔の大きい巨大な子安地蔵です。

 

聖林寺は、桜井市の南の高台にあり、本堂からは町を一望することができます。

 

 

 

ところで、今回の旅行では、ほとんど寺社ばかり巡ってきましたが、次は、古い町並みを巡ります。

 

(その2に続く)

 

 

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2011年5月4日 奈良・伊勢旅行 2日目 その5(飛鳥の宿 祝戸荘)

2011年05月16日 22時19分33秒 | 旅行

続いては、この日の宿の紹介です。

 

実は、飛鳥で困ったのは宿探しです。いろいろ建築に規制があるのでしょうが、村内にはほとんど宿がありません。今回宿泊した「飛鳥の宿 祝戸荘」も、飛鳥保存財団が運営する、研修施設ということになっています。

 

 

祝戸荘の場所は、石舞台古墳の裏側にあります。

 

 

東側には、多武峰方面が見え、この峠を越えると中大兄皇子と中臣鎌足が、蘇我入鹿暗殺の談合を行ったといわれる、談山神社があります。

 

 

ここは、山の斜面に2~3部屋からなる独立したコテージ風の部屋が並ぶ構造となっています。食事、風呂等は本館にあり、歩いて移動することになります。研修施設にため、部屋は非常に広いですが、布団の上げ下げはセルフ、バスタオル、ドライヤーなどは持参する必要があります。が、施設は新しくきれいで、快適です。

 

お風呂は温泉ではなく、小さめですが、清潔で快適です。朝も6時から入ることができます。

 

 

夕食の「万葉あすか葉盛御膳(古代食)」です。

 

 

 

こちらは朝食です。

 

 

食事は特にこっているわけではありませんが十分に満足いく内容でした。そのほかの面も含めて、普通の宿に泊まる感覚でまったく問題はありませんでした。

 

(3日目に続く)

 

 

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2011年5月4日 奈良・伊勢旅行 2日目 その4(高松塚古墳、橘寺、飛鳥寺、飛鳥坐神社)

2011年05月16日 21時10分36秒 | 旅行

ここまでいろいろ巡ったため、あまり時間は残っていませんが、時間の許す限り飛鳥路を回ります。

まず訪れたのは、飛鳥の象徴、高松塚古墳。周辺は、国営飛鳥歴史公園として整備されています。が、レンタサイクルが爆走しており、場所によっては結構危険だったりします。

高松塚古墳は、今ではこんな感じで、意外と小さいです。石室はすでに撤去されているため、古墳らしさはありません。有名な壁画は、すぐそばにある壁画間でレプリカを見ることができます。

 

 

 

次に向かったのは、橘寺。聖徳太子生誕の地ということです。また、田道間守が垂仁天皇の勅命で常世の国から持ち帰った非時香菓が橘とされ、この地に植えられたことか橘の期限とのことです。

 

 

太子殿の裏手にある二面石。飛鳥には不思議な石が数多くありますが、そのうちのひとつです。人の心の善悪を表すそうです。

 

 

 

西門からの風景。西の方向。

 

同じく、南の方向。この下の道は明日香村のメインロードで、ここから見た、左に川原寺跡、右の高台に橘寺、の風景がもっとも飛鳥らしくて好きです。

 

 

 

次は、日本最古の寺院、飛鳥寺です。日本最古の仏像、飛鳥大仏(重文)は異国の容貌で、創建当時から一度もこの場所を動いていないということです。聖徳太子も蘇我馬子もこの場所に来たことがあるということになります。

 

 

飛鳥寺のすぐそばに、乙巳の変で暗殺された蘇我入鹿の首塚があります。レンゲの花咲き乱れる野原に囲まれた、血なまぐささなど感じない場所でした。

 

 

次に向かったのは、飛鳥寺から程近い、飛鳥坐神社です。

 

ここは有名観光地ではないため、ほとんど人はいません。

境内には、このような陰陽石が数多く安置されています。また、例祭「おんだ祭」は、奇祭として有名です。

 

 

 

ここで時間はすでに17時前、ほとんどの場所の拝観は17時までなので、時間切れ、宿に向かいます。

しかし、宿へ向かう途中、石舞台古墳の横を通ると、18時までやっているとのこと、幸いなことに見ることができました。

 

石舞台古墳も今更説明する必要はないと思いますが、蘇我馬子の墓といわれており、今では国営飛鳥歴史公園としてきれいに整備されています。

 

 

ところで、飛鳥は、車で巡るのには適していません。細い道が多く、駐車場のキャパも大きくありません。さらに、歩行者も多く、レンタサイクルが我が物顔に走り回っているので、非常に気を使います。

やはりレンタサイクルが良いのかもしれません。ただ、飛鳥は結構広く、起伏も意外と多いので、それなりの覚悟は必要でしょう。

 

 

 

(その5に続く)

 

 

 

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