これは3Dがクリアで、気持ちよかったです。
「マイティ・ソー」72点★★★★
ニューメキシコ州の荒野。
異様な気象を調査していた
天文学者のジェーン(ナタリー・ポートマン)の前に
天から男が落ちてきた。
男の名はソー(クリス・ヘムズワース)。
実は彼は人間の知らない「神の世界」で生きる
戦士だった。
だが、神々の王である父の怒りに触れ、
地球に追放されたのだ。
地球の勝手がわからない彼は
次々に騒動を起こす。
さらに「神の世界」では
ある陰謀が起こっていた――?!
はじめは
キンキラな「神の世界」描写と
傲慢で中身のなさそうな筋肉ヒーローに正直ひきました(笑)
しかし
地球に追放されてからの
展開がよかった。
民の信頼厚い善王と、そのあとを継ぐ運命の兄弟。
父子もの、後継を巡る争いと
ネタはまさに神話的であり、古典。
そしてCGは
ギンギン&ゴリゴリ。
なのに
地球に舞台が移ると、
一転してニューメキシコシティの乾いた空気が漂い、
ちょっとニューシネマふうな雰囲気になる。
そのギャップが、
斬新でした。
スパイダーマン、アイアンマン、X-メンなどなど
アメリカに大勢いるヒーローたち、
現代科学のなか
ヒーローにどう現実味を持たせるかに
みなさん頭を絞っているよう。
そのうまい例がアイアンマンですが、
本作もまた違った見せ方で
ひとつの到達をしていると感じました。
さらに
神の世界でソーの腹心となる
4戦士のひとりに
浅野忠信氏がキャスティングされているのも話題。
4戦士全員がそうなんだけど
出番の割に
実はさほど特出すべきセリフとか動きとかはない。
しかしそのなかでも
立ってるだけで
武者っぽい不思議な存在感を放っておりました。
欲をいえば
もっと浅野氏のアクションが見たかったのと
ソーの地球でのドタバタ描写の配分を
もっと多くして欲しかったな。
笑いももっとプリーズって感じ。
アイアンマンネタがちょろっと出てきて
笑えましたけどね。
★7/2から丸の内ルーブルほか全国で公開。
「マイティ・ソー」公式サイト