自分でも驚くほど、
心洗われました。
「ソウル・サーファー」72点★★★★
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ハワイに暮らす
13歳のベサミー・ハミルトン(アナソフィア・ロブ)は、
子どものころから波に親しんできた
天才サーファー少女。
理解ある家族に支えられ、
プロサーファーを目指す彼女に、
悲劇が起こる。
練習中にサメに襲われ、左腕を食いちぎられてしまったのだ――!
彼女は再び波に乗ることができるのだろうか――?!
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片腕を失った少女サーファーの実話に基づく映画。
いわゆる「いい話」かと
薄汚れた大人は斜めに構えて見たんですが、
いやすみません、マジで心洗われました。
特にエンドロールの本人登場にはジンときましたねえ。
冒頭からはライバルあり、大会のスリルあり、と
スピーディーな展開の青春映画で、
しかし確実に訪れる瞬間までハラハラ。
そして悲劇にぶち当たった少女は、
意外なまでに冷静さを失わす、前進しようとするんです。
彼女の心の中で、
何が渦巻いているかは計り知れませんが、
それを可能にするのが若さでもあり、
本人のたぐいまれな、心の強さなんでしょうね。
事故後、ベサニーが鏡を直視するシーンが象徴でした。
この映画が嘘っぽい「感動」でないのは、
彼女を下支えする家族の団結がリアルだからでもあります。
そこはハワイという土地柄も大きいと感じます。
本物のベサニーは
プロサーファーとして現在も活動中で、
本作でもサーフィンシーンでスタントをやっています。
社会貢献活動をする彼女が劇中で
「困っている人を両腕で抱きしめるより、
(片腕の自分ががんばることで)
多くの人に勇気を与えられる」とスピーチするんですが、
10代にしてこのコメント、言えないよフツー。エライ!
母親役のヘレン・ハントも綺麗でした。
この映画はぜひ10代や、または親子連れにおすすめしたい。
見ればきっと勇気を与えてくれるはずです。
★6/9(土)から全国で公開。
「ソウル・サーファー」公式サイト