プエルトリコの青い空の下、
ラムか、モヒート飲みてえ(笑)
「ラム・ダイアリー」70点★★★★
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1960年、南米・プエルトリコ。
地元紙の記者に応募して採用された
ポール(ジョニー・デップ)は、
小説を書きたいが自分の文体が見つからず、
酒が手放せないハンパな日々を送っていた。
あるとき彼は
現地で濡れ手に泡のリゾート開発を計画をする
アメリカ人企業家(アーロン・エッカート)に出会う。
ポールは彼に協力的な記事を書けと言われるのだが……。
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ドキュメンタリー映画「GONZO」にも描かれた
破天荒ジャーナリスト、ハンター・S・トンプソン原作の映画化。
酒にに女に、
ハチャメチャ男のハチャメチャ話かと思ったら、
意外にまっとうなジャーナリズム話で面白いんです。
広告主ありきで真実など伝えない新聞の体たらくにも、
うむうむとうなずくものがあるし
欲の皮をつっぱらかせた白人どもに
「くそ食らえ」と悪態をつく主人公は魅力的で
なるほど
原作者のトンプソン自身に重なるのだろうな。
アーロン・エッカートにリチャード・ジェンキンスと、
役者も揃ってますしねえ。
また
本人を投影したようなこの役柄を
トンプソン氏を敬愛しているというジョニ-・デップが
うまく消化してるんですよ。
こういう思い入れのあるアプローチって
入れ込みすぎて空回り、というパターンも多いんだけど
さすがジョニデ、そんな轍は踏みません。
キッパリとした「善」ではなく汚濁も合わせ持ち、
しかしその根っこに正義とピュアな魂を持った主人公を、
微妙なニュアンスで演じ、
惚れた女には一途なロマンチストぶりも、
ジョニデファンにはたまらないのでは。
別にファンじゃないワシですが、
ブラを片手で外すシーン、
ちょっとクラッときましたね(笑)
★6/30(土)から新宿ピカデリーほか全国で公開。
「ラム・ダイアリー」公式サイト