ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ワン・デイ 23年のラブストーリー

2012-06-19 20:54:36 | わ行

確かに、このアイデアはおもしろい。

「ワン・デイ 23年のラブストーリー」69点★★★☆


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1988年7月15日、スコットランド。

大学を卒業したエマ(アン・ハサウェイ)は、
同級生のデクスター(ジム・スタージェス)と出会う。

恋の予感を持ちつつ、
「友達でいよう」と言う二人。

そして
1989年、90年、91年・・・毎年7月15日、
それぞれに恋人を持ち、
仕事に、人生に悩む二人の姿が映し出される。

二人の人生が交わることはあるのだろうか?

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「17歳の肖像」監督が
一組の男女が23年間、どんな人生を生きるのかを
毎年同じ「1日」を描くことで表した映画。

おもしろいアプローチだなあと感心
……したんですが、

これってつまり
毎年同じ日に誕生日を祝ったり

元旦に年賀状を見て1年に1度だけ
誰かを思い出すような感覚なんだよね(笑)

前作「17歳の~」と共通するのは、
社会に出始めるときの若者の
「自分は何者になるのか?」という問いかけと、
それを見つけることの苦楽が描かれるところ。

そして若者を通り越した大人が観ると、
ちょっぴり苦い後味があるところも共通してる。

「主人公たちに進歩がないって?
じゃあ、そういうあんたはどうなのよ」と問われるような。

それがこの監督の共通テーマなんでしょうかね。


で、おもしろい映画で
アン・ハサウェイはかわいらしいんですが
正直ラブストーリーとしてはじれったすぎて、
あまり感情が盛り上がらない。

それでも
80年代、90年代、そして00年代と、
時代背景が見えるのがおもしろかったり、

主人公たちが、
途中で全然別の仕事についたりすると

「あ、意外に仕事って、やり直してもいいんだ」とか
勇気が出たりもしました。


★6/23(土)からTOHOシネマズ有楽町ほか全国で公開。

「ワン・デイ 23年のラブストーリー」公式サイト
コメント
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