確かに、このアイデアはおもしろい。
「ワン・デイ 23年のラブストーリー」69点★★★☆
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1988年7月15日、スコットランド。
大学を卒業したエマ(アン・ハサウェイ)は、
同級生のデクスター(ジム・スタージェス)と出会う。
恋の予感を持ちつつ、
「友達でいよう」と言う二人。
そして
1989年、90年、91年・・・毎年7月15日、
それぞれに恋人を持ち、
仕事に、人生に悩む二人の姿が映し出される。
二人の人生が交わることはあるのだろうか?
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「17歳の肖像」監督が
一組の男女が23年間、どんな人生を生きるのかを
毎年同じ「1日」を描くことで表した映画。
おもしろいアプローチだなあと感心
……したんですが、
これってつまり
毎年同じ日に誕生日を祝ったり
元旦に年賀状を見て1年に1度だけ
誰かを思い出すような感覚なんだよね(笑)
前作「17歳の~」と共通するのは、
社会に出始めるときの若者の
「自分は何者になるのか?」という問いかけと、
それを見つけることの苦楽が描かれるところ。
そして若者を通り越した大人が観ると、
ちょっぴり苦い後味があるところも共通してる。
「主人公たちに進歩がないって?
じゃあ、そういうあんたはどうなのよ」と問われるような。
それがこの監督の共通テーマなんでしょうかね。
で、おもしろい映画で
アン・ハサウェイはかわいらしいんですが
正直ラブストーリーとしてはじれったすぎて、
あまり感情が盛り上がらない。
それでも
80年代、90年代、そして00年代と、
時代背景が見えるのがおもしろかったり、
主人公たちが、
途中で全然別の仕事についたりすると
「あ、意外に仕事って、やり直してもいいんだ」とか
勇気が出たりもしました。
★6/23(土)からTOHOシネマズ有楽町ほか全国で公開。
「ワン・デイ 23年のラブストーリー」公式サイト