久々に
かっちょえーじゃん!
「ベルフラワー」75点★★★★
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米ノースハリウッド。
ベルフラワー通りに暮らす
青年ウッドロー(エヴァン・グロデール、監督兼)は、
映画「マッドマックス2」の世界に憧れて
友人のエイデン(タイラー・ドーソン)と改造車を作ったり
火炎放射器を作って火をぶっ放したりしている
まあいわゆる、ろくでなし。
ある日、ウッドローは
ミリー(ジェシー・ワイズマン)に出会い
激しい恋におちる。
しかし、愛の炎は永遠には続かなかった――。
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久々にズンッとキター!
その疾走感とハチャメチャさに「おおっ」となりました。
最初はアクションものかなと思ったら
純粋ラブストーリーで
想像と全然違う、魅力的な裏切りでした。
ヴィンセント・ギャロの
「バッファロー'66」を思い出すような。
最初のチラシもコレで
これじゃどう見てもアクションなんで(笑)
いまのチラシになったそうです。
わかるわかる。
ハイコントラストでイージー&ラフな映像に、
時間軸も縦横無尽に駆け抜ける構成。
グズグズ&グダグダな日々を疾走する
若者の込み上げる衝動。
レンズの汚れまで、
すべてにだらしないけどこなれた荒いカッこよさがある。
中心部だけにピントを合わせた、
ミニチュア写真っぽいシーンもイカしてて、
しかもこれが画像処理でなく、
監督&主演のエヴァン・グローデル自作
カメラによるものだと聞いて驚きました。
ストーリー自体も
監督の失恋実体験によるもので、
映画化のために全財産を売り払ったそう。
そのうっぷんを作品として昇華した
パッションに脱帽します。
ただラストは放り出しすぎで、
ちょっとわかりにくい。
ラストは10分切り上げのあそこでよかったな。
それにしても、ホントにこの
監督、脚本、主演のエヴァン・グローデルてただ者じゃないですよ。
何者?!(笑)
★6/16(土)からシアターN渋谷ほか全国順次公開。
「ベルフラワー」公式サイト