意外な拾いものとは
こういうことかも。
「ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して」73点★★★★
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世界に多くいる“野鳥ファン”。
彼らが憧れる最大の名誉は、
1年間、全北米大陸で
「どれだけ多くの種類の鳥を観たか」の数を競うコンテスト
「ザ・ビッグイヤー」で優勝することだ。
鳥が大好きで
親と同居中のアラフォー男・ブラッド(ジャック・ブラック)は、
さえない人生を変えるため、
コンテストに参加することにする。
だが、そこには
最高記録保持者のケニー(オーウェン・ウィルソン)、
そして裕福な実業家ステュ(スティーヴ・マーティン)ら
強力なライバルが立ちはだかり――?!
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「プラダを着た悪魔」の監督らしく、
カチッとした絵と話作りが安心で、
コメディなんだけど、騒がしいだけに終わらず、
笑える優良作品でした。
でもね、これもね、タイトル「バードウォッチャー」で
よかったんじゃないのかな。
いい映画なのに伝わりにくいんだよねえ(笑)
「幸せへのキセキ」と同じパターンだなあ。
1年間に見た鳥の数を競う
コンテストに参加する男たちの話で
(ウソみたいだけど、実際にあるコンテストなんだそうですよ)
好きなものに夢中になる熱意や
「1位を取りたい!」思いを描くんですが、
決して“競争”だけにあらず、
同じ趣味を持つ同士の友情や
よき理解者であり、最高の支えとなる両親や妻など家族を、
きちんと描いている点がいい。
なによりですね、
ジャック・ブラックがすごく、すごーくいいんですよ!
等身大の演技というか、
家族との食卓なんてフツーの場面で
じん、とさせられました。
さらに
ウディ・アレン御大の「ミッドナイト・イン・パリ」の
オーウェン・ウィルソンも
鼻持ちならない加減もよかったですねえ。
マンガ『とりぱん』ファンなら
とにかく観ないとダメですよ。
★6/30(土)からシネマート新宿で公開。ほか全国順次公開。
「ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して」公式サイト