二人でドアをし~め~て~♪
「愛と誠」59点★★☆
**************************
1961年。
お金持ちの令嬢・早乙女愛は、
雪山で見知らぬ少年に助けられる。
額に大けがを負った少年は、
「金持ちだから助けたんじゃない」と言い、
名乗らずに姿を消した。
そして11年後の1972年。
高校生になった愛(武井咲)は、
新宿の地下道で
チンピラと格闘する太賀誠(妻夫木聡)と出会う。
誠があの少年だと気付いた愛は、
超・超不良の誠の世話を焼き
なんとか更正させようとするが――?!
**************************
三池崇史監督が
昭和の名コミックを
熱い純愛エンタテインメントに仕立てた作品。
冒頭からアニメを使って意表をつき、
さらに昭和歌謡で歌い踊るミュージカル展開にずっこけ、
冷めたツッコミや会話には
おかしみがあり
「あの素晴らしい愛をもう一度」など
新アレンジの歌謡を無意識にリフレインしつつ
意外に楽しめたことは間違いありません。
元ネタの「愛と誠」はよく知らないんですが、
荒くれケンカ番長な妻夫木を更生させようと
あるときは身体を張り
さまざまに手を尽くす武井咲の姿に
久々に「身をやつす」なんて
言葉を思い浮かべちゃいました。
その割に点数がいかないのは、
歌い踊るミュージカルシーンが
思ったより少なかったから。
けっこうストーリーに時間を割いているから、
もう6割増し、歌と踊りがあればよかったなと。
正直なところ
ストーリーにはあまり興味いかないし、
やっぱ
ケンカシーンはつまんないんですよね。
134分もあるんだから
もう8曲くらい、ドーンといって欲しかったなア。
★6/16(土)から全国で公開。
「愛と誠」公式サイト