ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ブレイクアウト

2012-06-22 22:57:00 | は行

ニコール・キッドマンが妻っていうのが
もうさ、フツーじゃないんだよね・・・(笑)

「ブレイクアウト」58点★★☆

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ダイヤモンドディーラのカイル(ニコラス・ケイジ)は
妻(ニコール・キッドマン)と
反抗期の娘と3人で豪邸に暮らす金持ち家族。

が、その豪邸に
4人組の強盗が押し入ってくる!

一味はダイヤを狙い、
カイルに金庫を開けさせて、すぐにずらかるはずだった。

しかし、事態は計画どおりには行かなくて――?!

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「評決のとき」「バットマン」シリーズなどで知られる
ジョエル・シューマカー監督作。


舞台はすべて屋敷のなか。

強盗に襲われて、
普通なら15分で済んじゃう話なのに、

いやはや
ニコラス・ケイジもタダでは従わず、
がんばるなあ、という物語です。

この「おっ」という意外性は
メル・ギブソンが誘拐犯に反撃した
「身代金」(96年)に似てるし、

シチュエーションとしては
ジョディ・フォスターの
「パニックルーム」(02年)に似てます。


どうせダイヤを奪ったら殺すつもりなんだと、
銃を突きつけられつつ、
金庫を死守しようとするニコラス・ケイジの
反撃や奮闘に「おお~~」と感嘆。


強盗にダイヤの売り方を講義したり、
アノ手この手をしてるうちに、

犯人側の事情も明らかになり、
なにやら内輪もめっぽくなってゆき、

あげく美人妻キッドマンの隠し事や
夫婦間の問題も明らかになってゆく。

まだがんばるのか。
今度はその手で反撃するのか。
ありゃ、また捕まったのか。いや、もういんじゃないか……(笑)と。

アイデアは面白いんですけど、
被害者側の反撃、ピンチ、反撃、またピンチ……の繰り返しに
ちょっと飽きてくるんですよねえ。


警備会社のセキュリティ対策も、
意外に厳重なんだなあと感心させといて、
肝心なところで詰めが甘いし(笑)

ニコール・キッドマンの美しさ
物語をかき回す役目を果たしているんですが、

しかしもう彼女って
そんなレベルじゃないでしょう、と。
ダイヤより
あきらかに彼女のほうが価値あるでしょう、と(笑)

ベテラン監督がいい役者を使った反面、
役者が話を食っちゃった、という感じも
しないでもないですハイ。

★6/23から新宿バルト9ほか全国公開。

「ブレイクアウト」公式サイト
コメント
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