たぶんワシ、このスタッフたちの
“絵”のセンスが好きなんだなア。
「スノーホワイト」71点★★★★
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ある国の王女として生まれた
スノーホワイトは、
幼いころに母を亡くした。
王である父は美しいラヴェンナ(シャーリーズ・セロン)を
新しい妃として迎える。
しかし、ラヴェンナは闇の魔術を操る
邪悪な魔女だった――!
王国を支配したラヴェンナは
スノーホワイトを塔に幽閉する。
7年後、
美しい娘に成長したスノーホワイト(クリスティン・スチュワート)に
さらなる試練が待ち受けていた――。
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まずは悪役シャーリーズ・セロンのど迫力の勝利。
さらに物語をしっかり作り直し、
強靭で“美しコワい”CGで表現した点が加点ポイント。
誰もが知ってるおとぎ話が
きちんとした骨格を持ち得たと感じました。
特に「黒い森」の描写が秀逸。
単なる「映像」ではなく、
文字を頭のなかで変換して作り出した想像の世界の再現というのかな
一本通った筋と意志を感じさせます。
ルパート・サンダース監督は
CM出身で、本作が長編デビュー作だそうですが、
製作は「アリス・イン・ワンダーランド」のチーム。
ワシ、この人たちの想像力とかディテールが好みなんだなきっと。
「アリス・イン~」は話の中身よりも、
アリスの衣装の色合いとか、
ドレープの寄せ具合とかに
「(自分の想像してたものは)これ、これ!」感があったんですよねえ。
今回もそんな感じでした。
それに物語がうまく再構築されているので
観ながら逆に
「あ、これ七人の小人か!」とか、
白雪姫の話を思い出して、展開を予測していくような、
不思議な面白みがありました。
悪キャラ・セロンの内面も
さらりと描写したりして。
ラストがちょっと「?」であっけないんですが
意外に楽しめると思いますよ。
★6/15(金)からTOHOシネマズ日劇ほか全国で公開。
「スノーホワイト」公式サイト