ソダーバーグ監督、この作品と
次の「恋するリベラーチェ」(11/1公開)で
劇場映画製作を、お休みするんだそうです。
ホントかな?
「サイド・エフェクト」71点★★★★
************************
若く可憐なエミリー(ルーニー・マーラ)は
夫(チャニング・テイタム)がインサイダー取引で逮捕されたことで、
どん底に突き落とされた
うつ病を再発させてしまったエミリーは、
夫が出所してきても、どこか不安定なまま。
そんなとき、彼女は
精神科医バンクス(ジュード・ロウ)に出会い
治療を受けるようになるが・・・・・・?!
************************
いや~だまされました。
サイド・エフェクト=副作用って意味だし、
現代らしい“抗うつ剤の功罪”に話が向いていくので
社会派スティーヴン・ソダーバーグ監督だし
ミステリーかなと見せかけて
実は「製薬会社」を告発する内容なのか――?!
と、いやでも思うじゃないですか(笑)
いや、それもあながち間違いではないかもしれない?
しかーし、そこから
さらにどんでん、どんでんがあるんですわ。
“ヒッチコック風サスペンス”と謳われてますが
確かに冒頭の建物外観のシーンから、ラストまでそんな雰囲気が匂いたつ
古典的で、端正な作り。
そこに
「うつ病」という現代的な題材を混入し、
「異常と正常は紙一重」という、これまた古典題材を軸にしていく、という
なかなか素敵な手業でした。
「ゲッ」というビックリ度は大きくないけど、
ミステリとしてはうまいし
チャニング・テイタムをこう使うか!とか
ソダーバーグ流の贅沢も楽しめる。
キャサリン・ゼダ=ジョーンズも
ドカーンと存在感ありだし
なにより
久々にジュード・ロウにニヤリ、とさせられました。
「コンテイジョン」のイッちゃってるライター役もよかったけどね。
★9/6(金)から全国で公開。
「サイド・エフェクト」公式サイト