祝!トロント映画祭観客賞受賞!
「地獄でなぜ悪い」65点★★★☆
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ヤクザの組長・武藤(國村隼)は
獄中にいる妻(友近)の夢を叶えるため
娘ミツコ(二階堂ふみ)を主演に映画を制作していた。
が、撮影中にミツコは
男と失踪してしまう。
一方、
少年時代から映画監督を夢見ている
映画狂の平田(長谷川博巳)は
「一世一代の映画を撮れるならば、命を捧げてもいい」と
映画の神様に願い続けていた。
そんなヤクザと映画狂の運命が
あるところで交わることに――?!
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園子温監督の新作。
ヤクザの血みどろ抗争と、映画狂の若者たちをごちゃ混ぜにした
すちゃらかバイオレンスコメディ(ワシ命名。笑)
「うーん、バイオレンスはちょっと……」という方でも
「ん?意外にイケるかも?」と思えるのは
まず
「冷たい熱帯魚」的なド黒ではなく、
とにかく初っぱなからテンポよく、笑いがあるところ。
そして「桐島」のように、映画に情熱をかける若者を登場させ、
“映画愛”が大きなテーマにかぶってるところですね。
当然、腕も飛ぶは血も飛ぶは、の
切った張ったシーンもあるんですがどこか笑えたり(笑)
とりわけ素晴らしいのが
ヤクザの娘役の二階堂ふみさん。
立ち回りも見目麗しく、
「キックアス」のクロエ・グレース・モレッツちゃんか
「キル・ビル」か、という
パンチある、印象的な破壊キャラを演じてます。
しかし。
いかんせん
本筋にたどり着くまでが長すぎる!(失笑)こともあり
すみません、この点数です。
★9/28(土)から新宿バルト9ほか全国で公開。
「地獄でなぜ悪い」公式サイト