オペラができるまでを追った
舞台裏ドキュメンタリーです。
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「椿姫ができるまで」68点★★★☆
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オペラ無知なワシですが
さすがに曲は聴いたことあるものばかり。
それに
演出家・シヴァディエ氏の演出はとても現代的で
衣装も舞台装置も含め、けっこう予想を裏切って
コンテンポラリーダンスのような印象があり
「へえ、この舞台、おもしろそう!」と思った。
ドキュメンタリーは
ほとんどがシュバディエ氏と
歌姫ナタリー・デセイのリハーサルシーンで
トム・ハンクス似(と思うんだけど。笑)のシヴァディエ氏は
自らが俳優でもあり
かなーりねちこく、俳優に表現を追求する彼の演技指導に
デセイが懸命に、ときに舌を出しつつ(笑)応え、
“芸術”が最終型になっていく。
その過程には、やはり見応えがありました。
さらに
改めて思ったのは
“自分が楽器”である歌い手たちの素晴らしさ。
合唱団の人々(特に男性チーム)は
リハーサルで、みな私服はポロシャツに短パンの
そこらにいるオヤジたちなのに(失礼!)
その歌声の素晴らしさといったらない!
ただ
シュバディエ氏の指導シーンが長くて退屈してしまうのと
本番の映像がないこと(それも演出だと思いますが)
さらに、もっと様々な裏方の様子も見たかった、ので
この点数です。
★9/28(土)からシアターイメージフォーラムほか全国で公開。
「椿姫ができるまで」公式サイト