清貧会議、じゃないですからね!
(単なる歴史無知・・・)
「清須会議」72点★★★★
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天正10(1582)年。
本能寺の変で、織田信長が死去。
織田家の今後を決めるため、
会議が行われることになった。
中心となるのは
筆頭家老の柴田勝家(役所広司)と
本能寺の変で明智光秀を打ち、名をあげてきた羽柴秀吉(大泉洋)。
それぞれ織田家の次男、三男を
跡継ぎに担ぎ出し、
織田家の舵を取ろうとするのだが――?!
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三谷幸喜監督の新作。
ワシ的にツボった「ザ・マジックアワー」や「ステキな金縛り」に比べると
笑いはやや抑え目だけど、
なにより大泉洋が大きく化けた!のが見どころ。
清須会議というのは
「日本史上初めて、会議の席で歴史が動いた」とされる史実だそうですが
すいません、全然知らんで(笑)。
それでもなんも
難しいことはありはしません。
戦国武将たちの歴史が
三谷監督にかかると、
派閥争いに、根回し合戦、
とにかく役職について給料(勢力)アップを狙う!・・・という
人間くさ~いものになり、
まるで今しがた、どこぞの企業か、
あるいは永田町かで行われている話のように
リアルでおもしろい。
さすが!巧い!お見事!と満足しました。
駆け引きや、根回しが苦手な柴田勝家(役所広司)と
頭脳派の参謀・丹羽長秀(小日向文世)のコンビ、
秀吉側の
黒~い策略家・黒田官兵衛(寺島進)など
キャラの立った人物たちのなかでも
注目は、やはり大泉洋演じる秀吉。
陽気で明るく、人懐こく、
時におちゃらけ、部下への気配りも忘れない・・・という
人心掌握術に長けた秀吉像を見せてくれて、
なるほど、
会社にいたら人気者だろうなあ、
こういう人が天下を取るのか・・・と
ものすごく興味が沸いた。
日本史の教材に、マジでおすすめですね。
★11/9(土)から全国で公開。
「清須会議」公式サイト