最近、ファッション界を扱ったドキュメンタリーで
姿を見ないことはないこのお方。
ほとんどご意見番的存在だよな(笑)
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「ファッションを創る男 ―カール・ラガーフェルド―」60点★★★☆
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シャネルを再興したデザイナーとして、
また2000年に13ヶ月で42キロ減量しを果たし
「うわあ!」と世間を驚かせた
カリスマデザイナーのドキュメンタリー。
冒頭、
彼の家の中や、積み上げられた雑誌、
大量の指輪コレクションから指輪を選ぶ様子だけで
かなーり興味津々。
プレス用の写真などを
すべて自分で撮ってるとは知らなかったし、
その美に対する才能もよくわかり
若い男性モデルを嬉々として撮影する姿が微笑ましい。
また好みのタイプも段々わかってくるし(笑)。
なにより
彼の母親についての話と、、
彼女が、彼の素地を形成したらしき言及はおもしろかった。
11歳で彼がゲイを自覚したときに
母親がかけた言葉の素晴らしさ。
「大人にいたずらされた」と報告した息子に対する
彼女の袈裟懸けに等しいほどの(!)清々しく冷静な対応。
カリスマデザイナーの根っこに感じる
真面目さや誠実さは
こんなお母さんによるよき教育のたまものなのか、と感じました。
ただ製作が2007年ということもあり、
若干ネタが古い感あり。
それに基本的に
「煙に巻く」タイプの人なので
なんでしょう、もひとつ映画としての手応えにかける。
セクシャリティについても
かなり赤裸々に語ってるし、
監督は相当に健闘しているとは思いますが
それでもドキュメンタリーの対象としては
難しかったのかも。
人のことについては
ズバっと、しゃべってるのにね(笑)
★11/16(土)からシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町で公開。ほか全国順次公開。
「ファッションを創る男 ―カール・ラガーフェルド―」公式サイト