つくづく映画の主題の高齢化を感じる今日このごろ。

いいことだと思うけどね。
「燦燦―さんさん―」72点★★★★




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77歳の鶴本たゑ(吉行和子)は
介護の末に夫を亡くし、それから一人暮し。

ある日、たゑは街で
結婚相談所のショーウィンドーに惹かれ


中に入ってみる。

「お孫さんのご相談ですか?」と
微笑みかけてきた若い担当者(田川可奈美)に
たゑはこう話す。
「いいえ、私なの」――!

そしてたゑの婚活が始まるが――?!




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淡々と過ぎてゆく一人ぼっちな残りの人生を、
もう一度、誰かと過ごしたい。輝かせたい――と願った77歳の


婚活を描いた作品。


監督の外山文治氏(32歳)は
高齢化社会の現実をモチーフにし続け、
本作が長編デビュー作。
想像より朗らかで、よい映画でした。

70代女性の婚活なんて
「イタい?」


かなり笑えたし、
シビアな現実と、だからこそ味わいたい妄想&願望のバランスも
うまく取れていた。

もっとも興味深かったのは
まったく自分に縁の無かった
結婚相談所の状況だったりして(笑)。

第一印象をよくするための、ある方法など
「なるほどね~」と笑ったし、
結婚だけが絶対のゴールじゃなく、
シングル人間にとっては
「いろんな人に会う」そのこと自体が、人を生き生きさせるんだな、とか。




セリフのセンスもよく、そのことが
吉行さんのチャーミングさを際立たせてました。
山本學さんを「ハンサム



それに焼きもちを焼く宝田明氏もいい(笑)

81分の尺にも気遣いが感じられ、
シニア世代にオススメです。

山本學さんファンの母にも、教えてあげよ。
(ちょっと歳は取ってたけど、お互いさまってことで。笑)

★11/16(土)から全国で公開。
「燦燦-さんさん-」公式サイト