ジュリア・ロバーツって
やっぱり説得力あるなあ!と。
「マネーモンスター」71点★★★★
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財テク番組「マネーモンスター」の
人気司会者リー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)は
毎回、巧みな話術で株価の予想や
おすすめ銘柄を紹介している。
番組プロデューサー兼ディレクターの
パティ(ジュリア・ロバーツ)とは
あうんの呼吸で、うまくやってきた。
が、ある日。
生放送中のスタジオに
「リーのせいで、全財産をスッた!」という
若者(ジャック・オコンネル)が現れて――?!
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ジョディ・フォスター監督作品。
財テク番組の司会者(ジョージ・クルーニー)のもとに
生放送中、
「損した!どうしてくれる!」と男が乱入し…?!というストーリー。
ノー天気な司会者ジョージ・クルーニーも
笑っちゃうほどハマってる。
でもなんといってもこの映画のキモは
番組ディレクター役、ジュリア・ロバーツでしょう。
生放送中の出来事に現場のトップとして対応する彼女の
その冷静かつスピーディーな対応が、実に頼もしい。
それが映画の緊迫感を盛り上げてもいて
1時間39分、けっこう心臓がバクバクでした。
見ながら思うのは
リーマン・ショック後も
「投資」に乗せられる人が後を絶たないんだなあという
アメリカの現実。
夢を売る側と
それを“買わされる”側を描いた
「格差社会」というテーマも現代的で
おもしろく観ました。
「昨今こんなに簡単に放送局に入れるものか?」とか
「犯人にあまりに計画性がないのもどうなの?」とかもあるんですが(苦笑)
でも、悪の根源がわかるクライマックスは盛り上がります。
アルゴリズムとか、もっとややこしい話かと思うと、
意外にシンプルな詐欺だったりするのも
旧世代(ワシのことじゃ)にはスッキリしてる。
結局
「騙す側も悪い。しかし騙される側には、自身の欲と無知という罪もある」
ということなんだと思います。
そういう描き方が
ジョディ・フォスター監督の公正さの現れなんでしょうね。
★6/10(金)から全国で公開。
「マネーモンスター」公式サイト