ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

シークレット・アイズ

2016-06-08 23:59:51 | さ行

「マネーモンスター」のジュリア・ロバーツを見て
「やっぱ、これも見ておきたい!」って思った。


「シークレット・アイズ」70点★★★★


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現在。

元FBI捜査官のレイ(キウェテル・イジョフォー)が
昔なじみの美人検事クレア(ニコール・キッドマン)に会いに来る。

レイがFBIを辞めたのは13年前。
2002年のある事件が理由だった。

当時、テロ対策が何より優先事項とされる状況下で
レイは検察局捜査官のジェス(ジュリア・ロバーツ)とコンビを組んでいた。

レイは当時エリート検事補だったクレアに思いを寄せ
ジェスも応援していたが、
クレアには婚約者がいた。

そして、そんなとき
若い女性の遺体が発見される。

なんと、それはジェスの愛娘キャロリンの
変わり果てた姿だった――!


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「瞳の奥の秘密」(10年)のハリウッド版。

でも、かなりオリジナルと違うかも。

ワシ、「瞳の~」は確かその年のベスト3位に入れたはずだけど
展開を、けっこう忘れてた(苦笑)

なので、この映画を見ながらも
「こんな話だっけ?」
「あの人は出てこないの?」
記憶を探ってばかりの自分に腹が立ちました(笑)

同じような状況の方は
思いっきりオリジナルを忘れて見るか、
見直してから見るか、の選択をしたほうがいいかも(笑)

話のベースは同じだし、過去といまがクロスするのも似てるけど
でもやっぱり
別物として見た方がいいかな。


こちらでは、事件が9.11後の状況に絡めてある。

さらに被害者の母親となる
ジュリア・ロバーツが、やはり存在感あります。
「マネーモンスター」に比べると
かなりのダウンメークで地味な役なんですけどね。
(最初「え?」と三度見するくらい)

でも、ここでは逆に
「美しすぎる検事」=ニコール・キッドマンが
浮いてしまったかなあと。

レイの彼女への横恋慕も
逆に事件の緊張感を削いでしまっているような。

それでも
ラストはやっぱり衝撃だし、
そこにたどり着くまで
十分ハラハラしました。


★6/10(金)からTOHOシネマズ・シャンテほか全国で公開。

「シークレット・アイズ」公式サイト
コメント
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